キーボーディスト、脱初心者を目指す

ピアノ、シンセサイザー、オルガンとか鍵盤楽器もろもろ。関係ない記事もたまにあるよ

1990年代' Roland 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.146】Roland JV-1080 ~90年代の人気音源モジュール(後編)

2018/11/25

 

 

 今回は1994年発売のローランドの音源モジュール・「JV-1080」のお話の続きです。90年代に様々な現場で大活躍した人気の音源ですね。前半部分(→主に音源部と拡張部分)については以下記事にまとめてありますのでどうぞ。

 

Roland JV-1080

 
 前半記事:「Roland JV-1080 ~90年代の人気音源モジュール(前編)[1994年]
 
 
 

おさらい・内蔵音色

 JV-1080の音色は、パッチ(→音色の単位)としてプリセットA~Dそれぞれ128、計512個内蔵しています(GM専用音源・128含む)。それらパッチを最大15個(+1個のリズム専用パート)まで組み合わせたものを本機では「パフォーマンス」と言い、本機では64パフォーマンスを内蔵しています。
 
 もちろん自分で作った音色はメモリーすることができ、パッチ128種、パフォーマンス32種、およびリズムセット2種がメモリー(記憶)可能となっています。
 
 
 

ここから音作りに関する追加記事↓

 本機が内蔵している音源波形単位は「トーン」(ウェーブフォームとも)と言い、このトーンを4つ組み合わせて「パッチ(=音色。演奏できる最小単位)」を構成します。
 
 
 このトーンには、10タイプの “ストラクチャー”と呼ばれるものが用意されておりそこから選ぶことができます。以下いくつか例を挙げてみましょう。ちなみに図は全て手書きです。
 
 

JV-1080 Structure type1

 上図はいわゆるノーマルなストラクチャー「TYPE1」です。WGというのは【Wave Generator】の略で、要するにオシレーターのことですね。TVFは(デジタル)フィルター、TVAはアンプです。

 

JV-1080 Structure type4

 上図は「TYPE4」です。間に挟まっているBは「ブースター」のことです。このように(一見)複雑なストラクチャーも用意されています。

 

JV-1080 Structure type5

 これは「TYPE5」です。中央のRはリング・モジュレーターのことです。金属っぽい音を作りたい時に使うアレですね。
 
 
 
 まあこういったストラクチャーが10個ほど用意されていて、幅広い音作りを可能にしてくれるという触れ込みでした。そうはいっても、本機は膨大な数のハイクオリティ音色を(エキスパンションボードによって)装備できたわけですし、ここまで奥深くから音作りをしていた人というのはあまり耳にしませんでした。
 
 
 僕も実際これらの機能を使って一から音色を作ってみたのですが、なかなかプリセットのクオリティを超すのは難しいと感じました。。

 

 

 

3系統の内蔵エフェクターについて

 本機では、リバーブとコーラスを専用に独立させ、さらに40種類のEFX(マルチエフェクター)を搭載した3系統の構成になっています。
 
 特にEFXは、オーバードライブ、フェイザー、エンハンサー、オートワウ、ロータリー、フランジャーといった使い勝手のよいものが一通り揃っており、さらに「OVERDRIVE→DELAY」「CHORUS→FLANGER」など複合系のものもいくつか搭載されています。
 
 
 当時、このJV-1080の内蔵エフェクターは “単体のマルチエフェクターをしのぐほどの出来!” とまで言われたほどの充実ぶりでした。
 
 
 また出力系は、「ミックスアウト」および「ステレオアウト1/2」の全3系統、合計6独立アウトとなっておりこれまた充実した仕様になっています。
 
 
 

個人的おもひで

 本機は、発売当初、なじみの楽器店で展示品を散々いじり倒した記憶があります(→迷惑な機材ヲタ)。群青のバックライトLCDに浮かび上がる緑色の文字は、何とも近未来的で「カッチョイイ!」と思わせるものでした。僕が購入したのは鍵盤付きの「Roland XP-50」だったのですが、JV-1080とはディスプレイの大きさも操作系もほぼ同じだったので非常に扱いやすかったですね。
 
 関連記事:「Roland XP-50 ~マイ・ファーストシンセ回顧録[1995年]
 
 
 ちなみに本機の後継機にJV-2080というのがあるのですが、そちらはエキスパンションボードが8枚も搭載できる仕様になっていて、エキパンありきのプリセット・シンセサイザーとしての性格をさらに強めていくことになります。。
 
 
 
 
 関連記事(ローランドJVシリーズ):
 「Roland JV-80 ~エキパン「SR-JV80シリーズ」搭載可能の初シンセ[1992年]
 「Roland JV-90 ~JV-1000からシーケンサー部を除いた76鍵シンセ[1993年]
 「Roland JV-35 ~コスパの高かったローランド・JVシンセの一つ[1994年]
 「Roland JV-1000 ~二つの心臓を持ったモンスター・シンセ[1993年]
 「Roland JV-1010 ~GM音源も内蔵したハーフラック・音源モジュール[1999年]
 

仕様
■最大同時発音数:64音(16マルチティンバー)
■パート数:パート1~16(GM対応)
■インターナルメモリー:512パッチ(GM音源用×128含む)、64パフォーマンス、8リズムセット(GM音源用×2含む)
■ユーザーメモリー:128パッチ、32パフォーマンス、2リズムセット
■内蔵エフェクト:EFX30種、リバーブ(8タイプ)、コーラス
■外部スロット:エクスパンション・ボード×4、PCMカード×1、DATAカード×1
■外形寸法:482(W)×88(H)×281(D)mm
■重量:5.0kg
■価格:149,000円(税抜)
■発売開始年:1994年

 

関連記事および広告

関連記事および広告


-1990年代', Roland, 楽器・機材【Vol.〇〇】