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2000年代~'' YAMAHA 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.134】YAMAHA P-90 ~ハーフペダルにも対応した、ヒットモデルP-80の後継機[2004年]

2018/07/21

 今回ご紹介するキーボードは、ヤマハのステージピアノ・「P-90」です。発売は2004年。以前本ブログでも紹介したP-80の直系の後継機にあたり、当時のPシリーズの商品ラインとしては、高級機のP-250の弟分に当たるような機種でした。本体価格は134,000円(税別)

 

YAMAHA P-90


 
 
 前身であるP-80は、発売当初は家庭向けという性格が強かったのですが、軽くてスリムでタッチが良いことに目を付けたいわゆるバンド・キーボーディストがよくライブで使ったことから、実際は “ライブに使える”ということでもヒットにつながったと思います(→僕も2台買っている)
 
 
 そのためかP-90は、P-80とほぼ全く同じ外観を持ちながら(もちろん内容は若干異なるが)、広告コピーも『ステージピアノの定番 P Series』になってたりして、メーカー側の捉え方にも若干の変化が見られますね。
 
 
 

外観の特徴は?

 スイッチ・端子類はP-80同様、向かって左側のサイドパネルに集約されています。奥行を取らないので、狭いステージ上でもちょっとしたすき間に入り込んで設営することができます。もちろん自宅練習用としても、あまり広くない部屋でもコンパクトに収まってくれます。
 
 
 

音の特徴は?

 ベロシティの強弱によって(1キーあたり3種類の)サンプリング・ウェーブをコントロールする「3レベル・ダイナミック・サンプリング」技術を搭載しているとのこと。要するにタッチの強弱(ピアニシモ~フォルテシモ)によって、微妙な音色変化の再現がより高まったという感じですね。
 
 
 また、サステインペダルを踏んだ時の響板や弦の共鳴音などの音色変化をサンプリングした「サステイン・サンプリング」や、鍵盤から指を離した時の微妙な発音をサンプリングした「キーオフ・サンプリング」などを採用しています。
 
 
 これらがP-80からの進化ポイントと言えますが、個人的には、この部分に関してはそれほど顕著な変化は見られなかったという印象でしょうか。もちろん丸く暖かいアタックは自分好みで、ピアノ一本で弾き語りをする時などは相変わらずの弾きやすさだと思いますよ。
 
 
 あと、BRILLIANCE(→音を明るくする)スライダーは、個人的にはどんな時もMAX状態で使っていました。ライブで若干音抜けがよくなるんですよ。

 

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鍵盤タッチは?

 鍵盤部は、高音域ほど軽く、低音域ほど重みを増すことでリアルなタッチ感を実現する「グレード・ハンマー鍵盤」を採用しています。これもP-80と同様ですね。当時のこの価格帯のピアノ鍵盤にしてはよく出来ていると思います。
 
 
 

ハーフ・ペダル対応!

 付属のペダルとつなげると、ハーフペダルでの演奏も再現してくれます。P-80との決定的な違いは?と問われれば、個人的に真っ先に挙げるのはこれかなーと思います。
 
 
 なお以前本ブログの「電子ピアノにハーフダンパー(サスティン)は通用するのか?」でも書きましたが、これをやるにはペダルと電子ピアノ本体が対応している同士である必要があります。ネットオークション等でP-90本体のみを入手して、あとからペダルを別途購入する際は注意してください。現行品でいえば「YAMAHA FC3A」が純正ペダルですよ!(前モデルのFC3でも可です)
 

 

 

余談的な

 前身のYAMAHA P-80では、経年劣化(および使用頻度)により鍵盤の支点部分のプラスチックに亀裂が入り、押した鍵盤が戻らなくなるという、その筋では割と有名な鍵盤トラブルがあったことで知られています。
 
 原因は、鍵盤の支点部分に使用されている潤滑油(グリス)と、鍵盤の樹脂素材との相性問題とされています。
 
 
 P-90はそのトラブルを対策した鍵盤を搭載しているとのことでとりあえず一安心ではありますが、いずれにせよ10年以上前のものですので、修理の際には有償(数千~数万円)を覚悟しておいた方がいいかもしれませんね。。 
 
 
 
 関連記事(ヤマハPシリーズ):
 「YAMAHA P-80 ~ライブにも持っていける家庭用電子ピアノ[1999年]
 「YAMAHA Clavinova P500 ~クラビノーバ・シリーズの最上位モデル[1993年]
 「YAMAHA P-120/120S ~2000年代初頭の大ヒットデジタル・ピアノ[2001年]
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 「YAMAHA P50-m ~ハーフラック・ピアノ音源モジュール[1996年頃]
 

仕様
■鍵盤数:88(グレード・ハンマー鍵盤)
■音源方式:AWM(ダイナミック・ステレオ・サンプリング)
■最大同時発音数:64
■リバーブ:4(ルーム、ステージ、ホール×2)
■エフェクト:コーラス、フェイザー、トレモロ、ディレイ、ブリリアンス(イコライザー)
■シーケンサー:2トラック
■外形寸法:1347(W)×128(H)×285(D)mm
■重量:16.9kg
■発売当時の価格:134,000円(税抜)
■発売開始年:2004年

 

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