電子楽器の名前でA1~Z1まで全て存在するか調べてみた ~みんなの説的な
2018/11/25
ちょっと前の話ですが、2016年3月にTBS系列で放映されたTV番組『水曜日のダウンタウン』にて、「K-1やM-1みたいな○-1グランプリ、AからZまで全て存在する説」という説がプレゼンされました。
そこで、これで鍵盤楽器・電子楽器でやっても結構いいところまでいくんちゃう? とひらめいてしまったので、実際に(独力で)調べてみましたよ。調べ始める前はさすがに全部は無理かなーと思っていたのですが、果たしてどれだけ存在したのでしょう。
なお周辺機器(楽器につなげて使うもの等)については線引きが難しいところですが、僕の独断と偏見で入れたり入れなかったりしてます。何卒ご了承ください。
A1
Nord Lead A1
2014年に発売されたアナログ・モデリング・シンセ。NordLeadもこれで第5世代で、本来ならば「Nord Lead5」というネーミングに落ち着くはずが「A1」となっていますね。他にも「KORG A1」(→1990年に発売された2Uサイズのエフェクター)というのもありました。
B1
BONTEMPI B1
25鍵盤仕様の電動鍵盤ハーモニカらしいですが詳細は不明です。イタリア製だそうです。
C1
Nord C1
2007年に発売された2段のコンボ・オルガン。これも有名機種の一つですね。なお後継モデルはC2Dです。
D1、E1
なし
(2018年6月追記)KORGより、デジタルピアノ「D1」が発売されるようです。
F1
Native Instruments TRAKTOR KONTROL F1
TRAKTORシリーズというDJソフトにおける(MIDI)コントローラー。余談ですが、本機を見て「タカトクトイスのゲームロボット九に似てるかも!」と思ってしまったのは僕だけでしょうか。。
G1
なし
H1
ZOOM H1
立体的なステレオ感が得られるXYマイクを備えたハンディ・レコーダー。バンド練習における簡易的なスタジオ録音機器として、持っているバンドマンも多いのではないでしょうか。僕も類似製品を持っています。
I1
KORG i1
1994年に発売された「インタラクティブ・ミュージック・ワークステーション」。以前本ブログでも紹介した「KORG i2/i3」の88鍵ウェイテッド鍵盤・上位モデルです。なおi1には専用スタンド(ST-i1)が別売りで用意されていて、デザイン的には当時かなりオシャレでした。
関連記事:「KORG i1 ~本格ピアノ・プレイが楽しめた、iシリーズのフラッグシップ・モデル」
J1
KAWAI J1-01~03
ちょっと強引ですが一応ありました。この「KAWAI J1」シリーズというは、同社のシンセサイザーK1(およびK1R)向けの音色拡張用カードのことです。J1-01/J1-02/J1-03の3種類がリリースされました。
K1
KAWAI K1
1988年にカワイから発売されたデジタルシンセ。PCMを含む256の波形から、最大4つの波形を組み合わせて音作りをするという新しいタイプのシンセサイザーとして発売されました。
L1
KAWAI L1
2002年に発売されたデジタル・ピアノ。外観は非常にスリムであり、限られたスペースに設置する際には重宝したのではないでしょうか。
関連記事:「KAWAI L1 ~スリムボディを追及した家庭用デジタル・ピアノ」
M1
KORG M1
もうこれは説明の必要のないほど有名なシンセサイザー(ワークステーション)ですね。発売は1988年、当時の定価は248,000円でした。
N1
KORG N1
1998年発売。先発の「KORG N5」にピアノ音源を追加し、88鍵ピアノ・タッチに仕上げたシンセサイザーです。GM音源を内蔵しており、XG、GSフォーマットも網羅しています。“DTM用音源が内蔵された88鍵デジタル・ピアノ”という、当時ちょっと風変わりな機種でした。
O1
なし
P1
NEKTAR(ネクター) PANORAMA P1
Logic Pro、CubaseなどのDAWソフトで使えるMIDIコントローラーで、豊富なフェーダー/ノブを備えています。ちなみに鍵盤付きの「Panorama P4 / P6」というモデルもあるそうです。
Q1
KORG Q1
上記のKORG M1とほぼ同時期に発表された16トラック/16チャンネル・シーケンサー。ただし実際に発売されたかどうかは定かではありません。。
R1
Vestax R-1 Premium
2000年代初頭に発売されたDJ向けロータリー・ミキサー。ちょっと強引ですが入れちゃいました。。
S1
KORG S1
上記のQ1およびM1とほぼ同時期に発表された音源内蔵のシーケンサー。Q1とS1とM1は3兄弟のような扱いでしたね。このS1も発売されたのかどうかはちょっと不明です。
T1
KORG T1
上記でも登場したM1の後継機であり、88鍵ウェイテッド鍵盤を採用したTシリーズの最高峰モデルです。M1と比較すると、3.5インチFDD(2HD)が装備されてたり、音色が追加されていたり、ディスプレイが大型化されるなど、様々な点が強化されています。
U1
AKAI U1
1988年に発売された電子メトロノームです。計算機能を持ち、ディレイ・タイムなどを正確に算出する時などに使われたそうです。また1999年末頃にも、コルグから「U1」というMIDIインターフェイスが発売されています(→ONKYO SE-U77のOEM版だったそう)
V1
なし。スピーカーにはあったのですが対象外としました。
W1
George Yohng's W1 Limiter VST
プラグイン・マスタリング用コンプレッサ。Windows用のVSTプラグインとMac用のAUプラグインのそれぞれが、フリーウェアとしてリリースされていた(いる)そうです。
X1
cakewalk SONAR X1
2010年末に発売されたWindowsベースのDAWソフト。「PRODUCER」「STUDIO」「ESSENTIAL」「LE(バンドル版)」の4つのエディションがありました。
Y1
なし
Z1
KORG Z1
1997年に発売された、MOSS音源と呼ばれる物理モデル音源を搭載したシンセサイザー。以前本ブログでも紹介したProphecyの後継機種でもあります。
総評的な
全26アルファベット中20個存在ということで、ヒット率77%といったところでしょうか。まずまずの出来ですが(何が?)、ヤマハ、ローランドという大手2社のモデルが一つも入ってませんね。音響機器とかにも範囲を広げればもっと該当するものがあったかもしれませんが、こんな感じで勘弁してください。。
あと、ギターとか、(ギター用)エフェクターだと、上記の「なし」の型名も結構ヒットしました。ギタリストのどなたか、『ギター(およびエフェクター)の名前でA1~Z1まで全て存在する説』の検証やってみる人いませんか?
関連記事(検証してみたシリーズ):
「キーボード/シンセサイザーで “虹の七色”をコンプしてみたら… ~カラーリングの妙」
「太陽系惑星的なシンセサイザーでセットを組んでみたら… ~ネーミングの妙」