【雑誌】『サウンドール(SOUNDALL)』(学習研究社発行) ~途中からYMO雑誌に変貌?
2018/11/28
今回紹介する雑誌は、1970~80年代に発行された『サウンドール』という音楽系雑誌になります。発行元は学研(学習研究社)。月刊誌でした。
うーん学研といえば、筆者が子供の頃定期購読していた学習雑誌『○○年の科学』『○○年の学習』などが思い出深いですね。。近代でも『大人の科学マガジン』にて「歌うキーボード ポケット・ミク」などをリリースしており、若い世代でも知ってる人もいるかと思います。
さてそんな学研が刊行した音楽系雑誌ということで、以下ざっくりと説明していきたいと思います。
まずは創刊号!
先日たまたま入手した創刊号。発行日は「昭和55年11月1日」となっています。つまり1980年創刊ということで相当昔の雑誌ですね。。創刊号の定価は390円でした。ソノシートなどの付録はなし。
創刊号の内容はというと、レコードプレイヤー、スピーカー、オーディオアンプ、カセットデッキなどの記事・広告の比率が高く、いたって “オーディオ系雑誌”という雰囲気となっていますね。本ブログのこのカテゴリーの記事は鍵盤系雑誌をこれまで紹介してきたのですが、厳密には今回のそれはちょっと路線が異なるといったところです。
記事には他にも、フォーク系やいわゆるニューミュージック系が好きそうな読者向けの、当時流行のアーティストのインタビューやライブレポートなどが収められており、なかなかの情報量なのではないでしょうかと。おお、桑田佳祐と竹内まりやの対談もある!
YMOマニア向け雑誌に路線変更!?
この雑誌の有名なところは、途中からYMO(およびそれに近いテクノポップなアーティスト)が記事のメインと変貌する点。確か1981年の途中頃だったと思いますが本誌でYMO特集が組まれて、以降、YMOのメンバーの誰かがほぼ必ず表紙を飾り、内容もYMO一色という異常事態になりました(笑)
要するに実質上、途中から「YMO専門の月刊雑誌」となったわけですね。これはこれでファンにはたまらない情報ソースだったのではないのでしょうか。
個人的あとがき
当時の国内テクノポップカルチャーにおける、YMO人気の高さが推し量れる雑誌といったところですね。残念ながら “YMO一色時代の本誌”は今のところ手元にないのですが、また古本を手に入れたら本記事に追記していきたいと思います。
あとどうでもいいのですが、僕は本誌名の『サウンドール』を「サウンド+ドール」の合成語だと思っていたのですが、英語表記名は「SOUND ALL」になっていることを今回初めて知りました。ずっと “人形ってなんやねん?”と抱いていた謎がようやく解けました、すっきり。
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