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CASIO 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.392】CASIO LK-128/LK-228 ~さらに鍵盤が光るキーボード!

2018/06/16

 今回ご紹介するキーボードは、CASIOの「LK-128」および「LK-228」です。発売は2017年秋。
 
 鍵盤が光る「光ナビゲーション」(以下 光ナビ)という機能が付いていることで知られるモデルですね。2018年6月現在、現行製品として販売されています。本機にはお手本となる曲があらかじめ本体に何曲も収録されており、“光ナビ”はそれら内蔵曲にて生かせる機能といったところです。

 

CASIO LK-128

LK-128

 

 なおLK-128/LK-228は共に61鍵であり、LK-228の方は、LK-128よりも機能を充実させた高級モデルとなっています。本記事では前モデル(LK-123/LK-223)との相違点もちょいちょいはさみつつ、一応LK-128を中心に展開してみたいと思います。
 
 
 

はじめに・カシオ “LK”シリーズについて

 本格的なピアノ学習導入前の鍵盤楽器として、安価(1~2万円代)で手に入る「エントリーキーボード」として、同社にて長年販売されているヒットシリーズ。本シリーズモデルは一貫して、鍵盤自体が光って次に弾くべき音階を示してくれる「光ナビゲーション」機能が付いており、それが最大の特徴であるとも言えます。
 
 
 LKシリーズは、電子キーボードという商品カテゴリにおいては投入サイクルが比較的早いのが特徴であり、新モデルが登場するたびにデザインや内蔵曲などがその時代のトレンドに合わせ都度ブラッシュアップされています。人気も高く、主に楽譜を読む以前の子ども向け(入門者向け)キーボードの定番として昔からよく知られたモデルといったところです。
 
 
 余談ですが、エントリーキーボードというカテゴリにおいては、同社では「CTK」シリーズというものもあります。そちらは “光らない鍵盤”であり、LKシリーズよりも若干安価ですね。

 

 

 

LK-128基本仕様

 

 上記はCASIOさんのHPから引用させて頂きました。400内蔵音色、50内蔵リズム、自動伴奏機能、レッスン機能、マイク機能など色々あるのですが、ポイントは内蔵曲120曲という部分ですね。
 
 
 というのも本機LK-128はUSB端子が省略(GMも省略)され、外部機器(パソコンなど)とのデータのやり取りができない仕様となっています。つまり拡張性は制限され、内蔵曲のみで楽しむといったスタイルになります。
 
 
 

その、内蔵曲・120曲について

 曲種は世界の様々な童謡(民謡)やクラシック曲の比率が高いという印象です。「きらきら星」「ほたるの光」「アルプス一万尺」「メリーさんのひつじ」「エリーゼのために」「トルコ行進曲」などなど。。逆に流行のJ-POPとかは数曲程度とかなり控えめという感じですね。
 


画像引用元:カシオHP<https://casio.jp/emi/products/lk128/>
 
 
 

マイク機能について

 前モデルに引き続き、本機でもマイクが標準で付属されます。つまり、演奏しながら(増幅された)自分の声を内蔵のスピーカーにて鳴らせるといったところ。マイク形状はカラオケでよく使われるそれを模倣した雰囲気のものに仕上がっています。このマイクで、後述する「ダンスミュージックモード」によってちょっとしたカラオケ気分も味わえるかもですね。
 
 
 なお前モデル(LK-123)では、このマイクにて音声を取り込み、鍵盤に割り当てて(音階付きで)鳴らせるという「サンプリング機能」があったのですが、本機LK-128ではそれが丸ごと省略されています。内蔵音色に飽きたら、ペットの鳴き声を録音して演奏なんてことができて結構楽しいと思うのですが、いまどき “サンプリング”自体があまり流行らないということなのでしょうか。。
 
 
 

鍵盤部について(個人的所感入り)

 61鍵ではありますが標準スケール鍵盤(→ミニ鍵盤ではない)を採用し、タッチによる音量の強弱にも対応。またオプションではありますが、音の余韻を残す「サスティンペダル」を使っての演奏にも対応します。
 
 
 これはすなわち、のちにピアノ学習が “本物のピアノ”に移行することになったというケースでも、演奏上子どもが大きな違和感を感じないようにとの配慮と捉えてもいいかもしれません。とはいえ本機は低価格帯キーボードであり鍵盤タッチは非常に軽く、タッチセンスの感度も一般的な電子ピアノのそれよりも劣るものなので、そこは割り切って認識しておいた方がいいです。
 
 
 

DJ気分で楽しめる「ダンスミュージックモード」

 前モデル(LK-123/LK-223)では見られなかった、LK-128/LK-228ならではの機能です。
 
 これは、鍵盤を使って数種類のパターンフレーズを組み合わせてダンスミュージックを楽しめるというもの。内蔵パターンは全50種であり、前述した「50内蔵リズム」と併せて、リズムだけでも結構遊べる内容となっている印象です。いくつかのエフェクトや自動盛り上げなどのサウンド効果もかけられます。
 
 
 ちなみにこの50種の「ダンスミュージック」の内訳ですが、大部分をEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が占める恰好となっていますね(→残りはハウス、ヒップホップ)。ふうおEDMすか!! 実に今っぽい感じですね。。

 

 

 

LK-228について

 

 LK-128の上位モデル。2018年6月現在の実勢価格相場だと、LK-128より7,000~8,000円くらい高めの設定となっているようです。鍵盤(数)や音源部は同じですが、以下様々な点で内容の充実が図られています。

収録曲:200曲(※LK-128では120曲)
■内蔵音色:600音色(※LK-128では400音色)
■デジタルエフェクト:リバーブ10種、コーラス5種(※LK-128ではリバーブ10種)
■リズム/パターン:180リズム(※LK-128では50リズム)

 

 

また、以下はそもそもLK-128にはない、LK-228独自のものです。

■演奏スタイル:レイヤー、スプリット
■録音機能:6トラック×5曲、レッスン曲1曲、合計約12,000音符、リアルタイム録音/再生
■サンプリング機能:最大8音色(メロディー5、ドラム3)、記録時間最長10秒 
■内蔵アルペジエーター:90種類
■SDメモリーカードスロット装備:32GB以下のSDメモリーカード、またはSDHCメモリーカード
■MIDI対応:GMレベル1準拠(USB端子でパソコンとMIDI通信可能。ただしMIDI IN/OUT端子は実装していない)

 
 録音機能は、自身がリアルタイムで演奏したフレーズを客観的にチェックできることから、レッスンの上達度合いを測る目安として使えると思います。またLK-128で省略されていたサンプリング機能が使える点も大きいですね。
 
 
 

その他の機能(LK-128/LK-228共通)

ステップアップレッスン機能
 …3つのステップ(曲を聴く→光る鍵盤を見ながら弾く→鍵盤の光なしで弾く)で練習することにより練習を手助け。

正しい指使いをガイドする運指音声機能
 …演奏につまずいた時、音声で弾く指の番号を教えてくれる(※右手または左手レッスン時のみ)

上達度が分かる採点機能
 …曲を弾き終えると液晶画面にメッセージが表示される。

 

 

 

まとめ

 鍵盤の光が示す通りに弾いていくうちに、曲のメロディが弾けるようになっていくというコンセプトの本機。まだ譜面が理解できない幼児や、ピアノを弾けるようになりたいけど楽譜アレルギーを抱えて悩んでいるお父さん(笑)にとっては、“自分で弾く楽しみ”を見出すきっかけを与えてくれる、入門向け一台として購入検討に挙げてよいモデルだと思います。
 
 
 ただし当然ながら、「内蔵されている曲以外は、光によるガイドはない」「音符を読む力が向上しない」などは致し方ないところであり、この辺りの見極めは人それぞれだと思います。いわゆる “ガチのピアノ練習(演奏)”を見据えているケースでは、最初からある程度ちゃんとした電子ピアノ(あるいは本物のピアノ)を購入するという選択肢もあるかと思いますが、『将来的に続けるかは分からないけど、とりあえず始めの一歩を踏み出したい』という人にとっては、低価格ということもあり『とりあえず買ってみる』というのもアリではないかと。
 
 
 なお光ナビゲーションはOFFにすることもできます。内蔵曲に飽き足らず、自分の弾きたい曲を弾くというスタイルに移行したとしても使いようはありそうな気がします。本体は軽量でありスピーカーも内蔵。電池でも動くので、持っておけばその機動性を発揮できるシチュエーションにも対応できると思います。

 

 

 

【おまけ】LK-128とLK-228、どちらを選ぶ?

 『予算は(新品で)どうしても1万円代!』という人にとっては、現在のところ必然的にLK-128になりますね。拡張機能(サンプリングおよびPCとのデータやり取り等)はさておき、とりあえず光ナビやレッスン機能は使えますし、内蔵曲120ソングもまあそこそこの数だと思います。基本機能としてはLK-128でも必要十分なのではないかという個人的印象ですね。
 
 
 逆にLK-228の強みは、(もちろん上記の拡張機能もそうですが)、LK-128よりも80曲多い200曲ソング内蔵という点。しかもSDメモリーカードを介して、カシオのHPからソングデータをダウンロードすることができるようになります(※最大10曲まで)。うーんこの拡張性は結構魅力的かも。。両機を選ぶ際の参考にしてみてください。
 
 
 
 関連記事:「CASIO LK-123/LK-223 ~鍵盤が光るキーボード!」 ※LK-128/LK-228の一つ前のモデル
 

仕様
LK-128

■鍵盤:61鍵(光鍵盤 オン/オフ可能)
■音源方式:AHL
■最大同時発音数:48音
■タッチレスポンス:感度設定2種類、オフ
■音色:400内蔵音色
■デジタルエフェクト:リバーブ10種
■リズム/パターン:50内蔵リズム
■内蔵曲:120曲(ソングバンク、「脳にキク」10エクササイズ・フレーズ含む) 

■レッスン機能:ステップアップレッスン(レッスンパート:右手 / 左手 / 両手) 
■キートランスポーズ:±1オクターブ(-12~0~+12半音)
■ペダル:端子×1(アサイナブル端子をサスティンに設定して使用) 
■スピーカー:10cm×2   ■アンプ出力:2W+2W

■外形寸法:946(W)×92(H)×307(D)mm
■重量:3.5kg(乾電池含まず)
 
 

LK-228
■鍵盤:61鍵(光鍵盤 オン/オフ可能)
■音源方式:AHL
■最大同時発音数:48音
■タッチレスポンス:感度設定2種類、オフ
■音色:600内蔵音色

■演奏スタイル:レイヤー、スプリット
■デジタルエフェクト:リバーブ10種、コーラス5種
■リズム/パターン:180内蔵リズム
■内蔵曲:200曲(ソングバンク、「脳にキク」50エクササイズ・フレーズ含む) 
■録音機能:6トラック×5曲、レッスン曲1曲、合計約12,000音符、リアルタイム録音 / 再生 
■サンプリング機能:入力:マイク/サンプリング入力端子  容量:記録時間最長10秒 
■スピーカー:12cm×2   ■アンプ出力:2.5W+2.5W
■外形寸法:948(W)×103(H)×350(D)mm
■重量:4.5kg(乾電池含まず)

 

 

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