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2000年代~ KORG 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.76】KORG microKONTROL ~汎用MIDIキーボード・コントローラー[2003年]

2018/11/25

 

 

 今回の機材は、2003年に発売されたKORGの「microKONTROL」というMIDIキーボード・コントローラーになります。主にソフトウェア音源、シーケンスソフトをコントロールするためのMIDIコントローラーであり、音源は内蔵していません。「ハードオフ」(リサイクショップ)に行くと、どの店舗でも必ずと言っていいほど見かけます。何故なのでしょう。。

 

KORG microKONTROL


 
 ハードオフに行くたびに、(CASIOあたりの電子キーボードの類かと勘違いして)子供に買っていったお父さんが、『音が出ない。壊れてる!』と困っているのではないかと想像して心配になります(笑)
 
 
 関連記事:「家電リユースショップの大手・ハードオフについて ~買取の注意点など
 
 
 

鍵盤部の仕様とか

 ミニ鍵盤を採用した3オクターブ分(37鍵)の鍵盤部を備え、ベロシティに対応。
 
 ミニ鍵盤にしては若干横幅が広めの印象ですね(縦方向のストローク幅も深め)。タッチはやや固めで、結構なバネ感です。。とはいえベロシティ・カーブを8種類の中から選ぶことも可能なので、好みのカーブを選ぶことによりベロシティ・コントロールも行えるようになるでしょう。
 
 
 

その他コントローラー(パッド、スライダー、ツマミ等)

 左上部に配置されている16個(4×4)のトリガー・パッドは全てベロシティに対応しており、ドラムなど各種音色をトリガーできる他、数値入力時にはテンキーとしても使用可能です。
 
 
 鍵盤左横にあるジョイスティックは、もちろん上下左右に動かせますが、真上から押すことによりプッシュ・ボタンとしても機能します(→音色プレビューなどに使用可能)
 
 
 全てアサイナブルな8個のつまみ(※本機ではエンコーダーと呼んでいる)および8本のスライダーを装備。その上にあるLCDには、数値(バリュー)が表示されるようになっています。なおLCDは色が変わり、赤く光っているものはエンコーダー、緑に光る際にはフェーダーの機能を表示することになっています。色がコロコロ変わるLCDは視覚的にもなかなかユニークでした。

 

 

 

本機発売当時の対応ソフトについて

主要どころを挙げてみましょう。概ね対応していたといった感じでしょうか。

■EMAGIC Logic Platinum/Gold/Audio 5,6
■STEINBERG Cubase SX/SL
■STEINBERG Halion
■SPECTRASONICS Atmosphere
■NATIVE INSTRUMENTS Pro-52
■NATIVE INSTRUMENTS FM7
■PROPELLERHEAD Reason

etc..

 
 ちなみに当時(2003~04年頃)のPC側のOSは、Windowsが「XP」、Macが「OS X v10.3(Panther)」、もしくは「OS X v10.4(Tiger)」の時代でした。
 
 
 

個人的つぶやき的な

 シルバーを基調としたアルミ製フロント・パネル(およびサイドパネル)は、当時非常に精悍なデザインでしたね。赤や緑など、次々に切り替わって発光するトリガー・パッドたちも、実に近未来ぽさを演出していました。実際、DTM用途のみならず、DJギアとしても使われていたらしいですね。
 
 
 2005年には鍵盤部をレギュラーサイズにした「KONTROL49」が発売されました。その他の操作子(ノブ、スライダー、パッド等)の数・配置はほぼ変わらず、サイズ的にもさほど大きくなっていない点は、コルグさんの企業努力を感じます。
 

KORG KONTROL49

KORG KONTROL49

 
 
 なお両機とも、今どきのOS、ソフトにはどの程度対応しているのかは、申し訳ないですが分かりません。
 
 

仕様
■鍵盤:37鍵(ベロシティ対応・ミニ鍵盤)
■ロータリー・エンコーダー/スライダー:各8
■トリガー・パッド:16個(ベロシティ対応)
■メモリー:ユーザー×12、グローバル×1
■接続端子:MIDI IN/OUT、USB、ペダル、電源アダプター
■電源方式:USBバス、電池(単3乾電池×6)、電源(DC9V)

■外形寸法:521(W)×67(H)×231(D)mm
■重量:2.5kg
■発売当時の価格:38,000円(税抜)
■発売開始年:2003年

 

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