2000年代~ KORG 楽器・機材【Vol.〇〇】 鍵盤とアニメ 音楽
【Vol.10】KORG TRITON Extreme 76 ~「けいおん!」ムギ先輩仕様[2004年]
2018/11/21
今回ご紹介する一台は、2004年にコルグが発売したTRITON Extreme 76です。
TRITON Extremeと聞いてピンとくる人、結構いるのではないでしょう。そう、アニメ「けいおん!」で琴吹紬さん(以下ムギ先輩)が愛用していたシンセです。61鍵、76鍵、88鍵のラインアップがありますが、ムギ先輩が使っていたのは76鍵モデルですね。
ハイエンドモデル。よって重い…
76鍵タイプだと重量は16.9kgとのことで、女子高生が一人で運ぶにはかなり厳しいと思います。ムギ先輩は、劇中で普通に肩に掛けて登校しているようにも見えますが、実際のところおっさんが担いでも心折れる重さです(汗)
なおムギ先輩については本ブログの別記事「キーボーディスト目線でアニメ「けいおん!」を観て考えた」にて詳しくまとめてありますので、そちらも読んで頂ければ幸いです。
さてこのTRITON Extreme、当時のコルグのいわゆるハイエンドモデルであり価格もそこそこしましたが、そこはさすがお嬢様。実家の財力によってこんな高級機も買えちゃうわけですね。
あと、ムギ先輩は2台セッティングをしていなかったので、1台のみでの演奏性を考えると、61よりも76を選んだのは賢明だと思います。
TRITON Extremeの特徴
パネル上部に真空管が配されているところが見た目上の特徴ですね。アニメ「けいおん!」でなぜこのシンセが選ばれたのか? と考えると、青く光るところから画面映えするのかな? とか色々想像できます。
なお真空管自体が青く光っているわけではなく、青いライトが搭載されているためです(※真空管に青く光るものは存在しません)。この真空管を使用した「VALVE FORCE」と呼ばれる機能を装備し、アナログ的な音色を作成可能です。
フィギュアもあるでよ
ちなみにムギ先輩+TRITON Extremeのセットになっているフィギュアが今でも販売されています。アルター社製で、1/8スケール(全高200mm)。ゆるやかなウェーブのかかった人物の長い髪の造形も見事ですが、楽器であるこのTRITON Extreme、実は細部の作り込みが半端ないんです!
鍵盤の一箇所ずつに彫り込みの溝が入っており、液晶画面はもちろん、ボタン類や各種ジャックの差し込み口も細かく作られています。さらには、印刷されている超細かい文字も再現されていて(さすがに判読は難しいが)、恐ろしいまでのクオリティに仕上がっています。大人の事情かは知らないけれど、リアパネルのメーカー名・機種名が省略されているのだけが惜しいです。。
発売当時は1万円前後しましたが、現在ではすっかり価格も落ち着いていて、新品にこだわらなければ割とリーズナブルに手に入れることができますね。一家に一体いかがでしょうか(笑)
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