【書籍】『ニガテなトコだけやればいい ロックキーボードのコツ』(永川敏郎著)
2018/11/23
今回ご紹介する本は、『ニガテなトコだけやればいい ロックキーボードのコツ』(永川敏郎著)です。初版は1998年なのでもう20年近く前になりますね。
著者の永川敏郎さんは1980年代より、ジェラルド、NOVELA、シェラザードなどのバンドで活躍し、いわば “日本ロック・プログレキーボーディストの重鎮”でもあります。本誌は「ロックキーボード」と銘打っているだけあり、(80~90年代を時代背景とした)実にロックな内容になっています。各章の構成は以下のようになっています。
STAGE1 キーボードを弾く前に
STAGE2 和音の押さえ方
STAGE3 コード・バッキング・テクニック
STAGE4 音色別による弾き方の違い
STAGE5 ソロ、アドリブに挑戦!
STAGE6 打ち込み基礎知識&シンセ基礎エディット
STAGE7 毎日やりたいトレーニング
STAGE8 BANDアンサンブル
対象は初心者向けであり、最初の数ページはピアノの基礎・コードの基礎から始まります。とはいえ章の終わりには非常に有名なキーボード曲の楽譜(キーボードパートのみ)が収められており、モチベーションを保たせてくれますね!。以下収録曲を挙げてみましょう。音源(CD)ではありませんよ、譜面のみです。
ヴァン・ヘイレン「JUMP」
ジョン・レノン「IMAGINE」
ドリーム・シアター「WAIT FOR SLEEP」
ディープ・パープル「BURN」
JUMPの後半の速弾きパートは初心者にできるのかしらん? というか、そもそもドリームシアターは常人にはムリだろ! なんて思ったりしますが(笑)、全体的に簡単なキーボードアレンジを施してくれているので、どれも思ったより難しくないと思います。
個人的に気になったのはSTAGE7の「毎日やりたいトレーニング」。ここではハノンを引用しつつ、ひたすらメカニカルな練習譜面が掲載されています。両手オクターブの練習とか実にロックだわ。。ハードな分だけ練習にはなりますね。
ロック/プログレ系キーボードの基礎本として、機会があったら一度読んでみるといいかもしれません。