キーボーディスト、脱初心者を目指す

ピアノ、シンセサイザー、オルガンとか鍵盤楽器もろもろ。関係ない記事もたまにあるよ

鍵盤系雑誌(休廃刊含む) 音楽

【雑誌】『YAN-KEY(ヤン・キー)ヤング・キーボード・マガジン』(シンコーミュージック発行)

2018/11/23

 

 

 今回ご紹介するなつかし雑誌は、“ヤング・ギター別冊”として発行された『YAN-KEY(ヤン・キー)』です。発行元はシンコーミュージック。キーボードマガジンの別冊ではありません。ヤング・ギター別冊というのがミソです(※ただしヤング・ギター別冊となっていたのは1986年9月号まで。その後は独立発行)
 
 
 創刊号が発行されたのは1986年5月で、僕も創刊号持ってます。その時の表紙を飾ったのは当時人気絶頂のチェッカーズ。彼らのインタビュー記事や「チェッカーズ用語の基礎知識」なるミニ特集もありました。
 

YAN-KEY(ヤン・キー)ヤング・キーボード・マガジン創刊号
 
 
 これだけ見ると、完全に当時の “ミュージシャンのアイドル的アプローチ雑誌か!?”と思われがちですが、内容はキーボーディスト向けと断言していい出来になっていると思います。
 
 
 

特徴は?

 ピアノ弾き語りスコアとして、当時の音楽シーンを彩ったアーティストの楽曲が多数収められています。渡辺美里、TM NETWORK、中村あゆみ、C-C-B、KUWATA BANDなどなど。。
 
 
 またシンセならではの操作法の記事や、機材紹介のコーナー(創刊号では「ローランド JX-10」や「オーバーハイム Matrix-6R」など)もあり、本格的なシンセサイザーの記事も取り上げられていました。
 
 
 

ヒムロックが!

 さらに創刊号では、「BOΦWYの氷室京介が教える 僕のサウンド・メイク術 大公開!」という9ページにもおよぶ特集記事が組まれていました。氷室氏本人が当時の機材で、ほとんどのパートを打ち込みをして、MTRでピンポン録音して「わがままジュリエット」のデモを完成させる、という流れを説明してくれています。氷室氏本人の操作写真も添えてありますね。
 
 
 当時25歳の氷室氏が、楽曲制作をしている(鍵盤楽器も使っている)ことを確認できる、貴重な資料と言えるのではないでしょうか。熱狂的ヒムロック・コレクターにとっては盲点な雑誌だと思います(笑)
 
 
 

個人的つぶやき

 その後、この「YAN-KEY(ヤン・キー)」は9号(1987年1月号)をもって休刊となりました。わずか9ヶ月間の短命に終わってしまったのですね。。
 
 
 なお今回はたまたま保管していた創刊号を取り上げましたが、2号以降は大幅に内容を変更していた可能性もありますので、ご参考程度に。
 
 

雑誌『YAN-KEY(ヤン・キー)ヤング・キーボード・マガジン』
■発行所:株式会社シンコー・ミュージック
■発行期間:1986年5月~1987年1月
■創刊号の定価:580円

 

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