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【書籍】『作りながら覚える 3日で作曲入門』(monaca:factory著)

2018/11/23

 

 

 今回ご紹介する書籍は『作りながら覚える 3日で作曲入門』。初版は2016年4月。この本の著者・monaca:factoryさんはいわゆる「初音ミク」を使った作曲をしていて、作曲歴10日目に発表した作品によって、ネットでは10日P(トオカピー)とも呼ばれているそうです。
 

書籍 作りながら覚える 3日で作曲入門
 
 
 本にはCD-ROMが付属していて、そこにフリーの作曲用ソフト「Domino」(Windows版)も収録されています。なおMacユーザーは、Macにあらかじめインストールされている「GarageBand」を使ってくださいと断ってますね。それらソフトを使いつつ本の内容も進んでいきます。
 
 
  「作曲」「DTM用ソフトの使い方」というと、それこそ分厚い理論書みたいなものもたくさんありますが、本書は難しい理論とかは極力避けて、“とりあえず曲を作ってみようよ”というコンセプトとなっていて、初めての人に導入しやすい内容となっていると思います。
 
 
 
 “3日間で”というのが本書の売りでもあると思うので、その大まかな流れを見てみましょう。本書の「入門編」に当たります。

1日目:ドラムパートとベースパートを入力
2日目:ピアノパートとメロディを入力
・3日目:自分で考えたコード進行を基に自身のオリジナル曲を作る

 
 
 また「ステップアップ編」ではリズムやテンポ、その次の「レベルアップ編」ではキーやスケール、コードなど、要点を押さえて分かりやすく書かれていますね。
 
 
 さらに「ネタ帳公開編」という章では、著者・monacaさんが作った16小節程度のサンプル楽曲が10曲紹介されており、作曲ソフト(Domino/GarageBand)に直接取り込めるデータファイルもCD-ROMに収録済という心遣い。これは非常にいいですね。サンプル曲を参考に、自分で色々とアイデアを練ってアレンジしていくのも楽しいし、勉強になると思います。
 
 
 ページ数も130ページ程度と、非常にコンパクトにまとめてあると思います。もちろん「DTM」「リズム」「コードの種類」「コード進行」などはそれぞれ独立の専門書もあるくらいですし、“詰め込み過ぎ”、“解説が不十分”と感じる人もいるかもしれません。
 
 
 しかしこの限られたページ数で、“これだけは伝えたい”という項目を相当時間をかけて厳選したのだろうな、と僕はひしひし感じました。「練習ドリル」を設けるなど、なるべく挫折させない配慮もにくいですね。
 
 
 

こんな人にオススメ

・お金をかけずにとりあえずDTMで作曲をしてみたい
・付属CD-ROMのサンプルデータを解析し、自身の作曲の参考にしたい
・難しくて分厚い理論書(ガイド本)に一度挫折し、もう一度読みやすい作曲(DTM)本を探している

 

 

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