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1970~80年代' Roland 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.179】Roland MKB-200(/MKB-300) ~61鍵だってマスター・キーボード![1985年頃]

2018/07/01

 今回は、ローランドが1985年頃に発表したMIDIキーボード・コントローラーの「MKB-200」および「MKB-300」を取り上げてみたいと思います。MKB-200が61鍵で125,000円、MKB-300が76鍵で175,000円でした。
 
 
 前年に発売した「MKB-1000」(88鍵ピアノ・タッチ)の61鍵/76鍵バージョンですね。うーん、、知っている人ほとんどいないと思いますが。。なおMKB-300は、鍵数(および鍵構造)の違いを除けばほぼ全てMKB-1000と同じ機能を持つので、本記事ではMKB-200を中心に展開してみたいと思います。
 
 
 

MKB-200概要

Roland MKB-200

 

 MKB-1000の基本性能を61鍵サイズに凝縮したMIDIキーボード・コントローラー。MKB-1000同様音源は搭載しておらず、自分の好みの音源モジュールを組み合わせて、複数のMIDI音源を統合的にコントロールするためのキーボードです。
 
 
 音源を別途豊富に持っていて、それらをまとめる使い勝手のよいマスター・キーボードを望んでいる人にとって、本機の定価・125,000円は魅力的な価格だったと思います。
 
 
 

鍵盤部について

 61鍵のいわゆるシンセ鍵盤。演奏タッチによって微妙な強弱を付けられる「ダイナミック・タッチ・センス」を採用しており、ダイナミクスの付き方は5段階の中から好みで選ぶことができます。
 
 
 またアフタータッチも装備されていて、このアフタータッチは設定の切り替えによりモジュレーション情報も送れるようになっています。
 
 
 

スプリット/デュアル・モード機能

 MKB-1000と同様に、任意の鍵盤ポイントでアッパー/ロワーのスプリット・ポイントを設定でき、上下別々のMIDIチャンネルを割り当てることが可能。アッパー/ロワーのMIDI情報は、「WHOLE」「SPLIT」「DUAL」の各モードにより、指定チャンネルにどのように送るかを設定できるようになっています。この辺りも上位機種・MKB-1000をそっくり継承した仕様となっていますね。
 
 
 

ボリューム・スライダーについて

 本体パネルにはアッパー/ロワーそれぞれのボリューム・スライダーが配されており、MIDIで接続した別々の音源のボリューム変更が簡単に行えるようになっています。なおこのボリューム・スライダーは機能変更が可能で、選択されたコントロール機能調節、システム・エクスクルーシブのコントロールもできるそうです。

 

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メモリーについて

 付属のメモリー・カートリッジ(M-16C)に、本機の基本設定(メイン・ボリューム、スプリット・ポイント、MIDIチャンネルなど)を、最大128通りメモリーしておくことができます。これら設定をパッチとして割り当てて、パッチ・チェンジ機能を使えば、演奏中でも複雑な設定変更がイッパツでできるという感じですね。
 
 
 

MKB-300について

Roland MKB-300

 

 前述したように中身(機能)はMKB-1000と同じです。パネル上のディスプレイ、ボタンの配置なども同じ。取扱説明書もMKB-1000/-300共通でした。ただしMKB-1000に付けられていたキー・ロック機構(輸送時に鍵盤を固定する装置)は、MKB-300では省略されているみたいです。
 
 
 本機の機能ついては「Roland MKB-1000 ~木製鍵盤採用の、元祖MIDIマスター・キーボード」の記事でまとめてありますので、お手数ですがそちらをご参照ください。くどいようですがMKB-1000とMKB-300の機能は同じです。
 
 
 

つぶやき的な

 今の時代、DTMソフトやソフトシンセ向けの「61鍵MIDIキーボード」は数多く出回っていますが、MKB-200はそのはしりとも言える一台なのかもしれません。
 
 とはいえ当時(80年代中頃)はDTMはまだ一般的ではなかったし、フット・コントロール端子の充実ぶりからも、ライブ向けMIDIマスター・キーボードとしての需要を見込んでリリースされたものと思われます。
 
 
 ちなみにMKB-200はMIDI OUT端子は3つ備えていますが、MIDI INおよびMIDI THRUは1つも備えていません。MIDI INがないのは当然なのですが、シンセ等でよく見かけるMIDI端子構成(IN/OUT/THRU)が脳に刷り込まれている人にとっては、「何これ全部OUTじゃん!」とびっくりするかもしれませんね。。まあマスター・キーボードなので。。
 
 

仕様
MKB-200
■鍵盤数:61鍵
■コントロール:モジュレーション(ライズ・タイム、デプス)、ボリューム(コントロール・チェンジ、エクスクルーシブ)
■接続端子:MIDI OUT×3、ボリューム(L,U)、MOD ON、シフト(DOWN,UP)、ダンパー(L,U)
■外形寸法:992(W)× 315(D)× 115(H)mm
■重量:12kg
■発売当時の価格:125,000円
■発売開始年:1985年頃

MKB-300
■鍵盤数:76鍵
■コントロール:チャンネル・セット、ポリ/モノ・モード、キー・モード、メモリー、プログラム・チェンジ、バンク、ナンバー、ライト、オール、アッパー・オンリー、メモリー・プロテクト、キー・トランスポーズ、ピッチ・ベンダー、デプス、ライズ・タイム
■接続端子:MIDI IN×4、MIDI OUT×4、MIDI THRU×1、ソフトペダル×2、ダンパーペダル×2、MOD IN
■外形寸法:1252(W)× 431(D)× 115(H)mm
■重量:18.5kg
■発売当時の価格:175,000円
■発売開始年:1985年頃

 

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