【Vol.33】BOSS FS-5U/FS-5L/FS-6 ~フット・スイッチと呼ばれるもの
2018/11/23
今回ご紹介する機材は、BOSSのフット・スイッチ「FS-5U」「FS-5L」「FS-6」です。3つまとめて面倒見ましょう!
一般的にシンセの「ダンパーペダル(サスティンペダル)」は音を伸ばす際にのみ使うものですが、このフット・スイッチは他にも色々な使い方ができるペダルでもあります。鍵盤側が対応している機種かどうかにもよりますが、これらフット・スイッチはダンパーペダルとしても機能します。
FS-5には末尾の「U」「L」の違いがあります。まずはそこから説明してみましょう。
U= Unlatch(アンラッチ)… 踏んでる間だけ効果がある(モーメンタリー型とも)
L= Latch(ラッチ)… 踏むたびにオンとオフが切り替わる(オルタネイト型とも)
ダンパーペダルとして使う際は「アンラッチ型」が適しているのが分かりますね(踏んでいる間だけ効果が出て欲しいから)。
ではラッチ型はどんなケースで使うのでしょう。個人的にはシンセのプログラムのアップ・ダウン(音色切り替え)時に非常に重宝しています。例えば曲のAメロからBメロに移行する際、手が離せなくて音色切り替えボタンが押せない・・・。そんな時に足でペダルを1回踏んで次の音色に切り替えるといった使い方ができます。
また、FS-5U/FS-5L/FS-6にはそれぞれ「極性(ポラリティ)」が切り替えられるスイッチが搭載されています。以前本ブログの記事「電子鍵盤のサスティンペダルについて ~対処法も考える」でも触れましたが、鍵盤本体側の内部設定を変えず、ペダル側で物理的に極性反転ができるので非常に便利です。
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FS-6について
FS-6は簡単にいえば “FS-5 ×2台”です。2基それぞれに「ラッチ/アンラッチ」の切り替えスイッチがあり、「極性(ポラリティ)」切り替えスイッチも個別に付いています。しかも、設営の手間が省けるステレオケーブルにも対応。FS-5U/FS-5Lでも横に連結できるおしゃれな設計になっていますが、2台制御が前提のシステムだったらFS-6を選ぶのもアリですね。
なおFS-6では電池が必須ですが、FS-5シリーズでは電池なしでもいけます(→LEDを光らせる必要がないなら)。
まとめ的な
これらの機種はギタリストさんが使っていることもたまにありますね。エフェクターの制御をしたり、アンプのチャンネル切り替えとかに使えるそうです。もし持っている人が近くにいるようでしたら使い方を聞いてみてもいいですね。
なお購入の際は、くれぐれも、「ラッチ型」(FS-5L)、「アンラッチ型」(FS-5U)を間違えないようにご注意ください。
仕様
FS-5U/FS-5L
■外形寸法:96(W) ×90(D) ×43(H) mm
■重量:230g
FS-6
■コントロール:ペダル・スイッチA、B/ポラリティー・スイッチA、B/モード・スイッチA、B
■接続端子:ジャックA、ジャックB(標準ジャック)、ジャックA&B(TRS標準ジャック)
■電源:9V乾電池006P/9V(6F22=マンガン、6LR61=アルカリ)
■サイズ・188(W) ×91(D) ×43(H) mm
■重量:470g(乾電池含む)
■付属品:乾電池006P/9V(6F22)