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2000年代~'' YAMAHA 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.26】YAMAHA CP33 ~シンプル・ステージピアノ[2006年]

2018/11/23

 

 

 今回の機材紹介はYAMAHAステージピアノ・CP33です。メーカー発売は2006年で、当時の価格は140,000円。現在は生産完了となっています。

 

YAMAHA CP33


 
 
 この機種は今現在の僕のメインステージピアノです。使い始めて10年近く経ちますが、自宅での基本的なピアノの練習とかは未だに全てこれでやってます。
 
 買った経緯としては、当時B'zコピバンに参加することになって、気合を入れるためステージピアノも新調しようと思ったため。
 
 
 今思うとB'z(増田隆宣さん ※1)だったらKORGだろ!などと思うのですが、当時は東京事変のバンドをやってたこともあって、使い回しが効くピアノが欲しいなと思ってました。なお、僕は電子ピアノに関しては断然YAMAHA派なのです!
 
 
 

音について

 クラシックとかポップスの練習用としては中音域もふくよかだし、非常にいい感じで響いてくれます。本機だけでも十分ライブで使える音ですが、よりロックな楽曲に合わせるには、硬めのアタックのピアノと混ぜて作ると割としっくりきます。
 
 
 搭載音色数は生ピアノ系に加え、生ピアノ系が3種、エレピはRhodes系が1種、ダイノマイ系が1種。Wurlizter系がないのは残念ですね。ここら辺は現行機のCP4では強化されています。出音のバランスもよく、総合的に見てコストパフォーマンスに優れていると思います。
 
 
 あとライブ向けを意識したのか、生ピアノ系の音色に「モノピアノ」なんてのも搭載されていますね。“ステレオ感は出ないけど音圧は稼げまっせー!”みたいな意図なのだと思われます。実際ライブにもよく引っ張り回しましたよ!
 
 
 こういった、あまり派手さはないが飽きがこない(きにくい)音色というのは、長期間付き合っていくことを考えると、非常に重要な要素だと思います。
 

YAMAHA CP33
 
 
 

タッチについて

 このクラスとしてはかなりよいと思います。なおこのCP33はCP300と同時発売されたものであり、言ってみればCP300の弟分にあたります。鍵盤部はCP300譲りの「GH(グレードハンマー)鍵盤」を採用しているので、結構リアルに仕上がってますね。

 

 

 

コントローラー等について

 外部MIDI音源などをコントロールできるマスター機能も搭載されており、本体の2つのスライダーや、モジュレーションホイール、ピッチベンドホイールでコントロール可能です。なおアフタータッチはありません。
 

YAMAHA CP33, CP300(advertisement)
CP33, CP300/ヤマハ(株) 雑誌広告より画像引用

 
 
 

まとめ的な

 生ピアノ系使用が主で、自宅でもライブでも使いたいピアノ鍵盤を探している人にとってはマッチする1台となっていると思います。筐体サイズも比較的スリムで、何とか一人でも運べる重さなのもポイントですよ!(約18kg)
 
 
 関連記事(ヤマハCPシリーズ):
 「YAMAHA CP-30 ~CP-70と同時発売された“アナログ電子ピアノ” [1976年]
 
 
 
 
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※1 増田隆宣… B'z、浜田麻里、前田亘輝などをサポートするキーボーディスト。B'zのツアーに関しては、1992~2015年まで(1998年を除く)の長きにわたりサポートし続けている。ハモンドオルガンが彼のトレードマークと言えるが、ピアノ/デジタルシンセに関してはKORGを長年愛用している。
 

仕様
■音源方式:AWMダイナミックステレオサンプリング
■鍵盤種:GH(グレードハンマー)鍵盤
■最大同時発音数:64音
■プリセット:14×2バリエーション
■エフェクト:リバーブ4種(ルーム/ホール1/ホール2/ステージ)
       コーラス、フェイザー、トレモロ、ロータリースピーカー
■外形寸法:1312(W)×151(H)×330(D)mm
■重量:18kg
■発売当時の価格:140,000円(税別)
■発売開始年:2006年5月

 

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