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ALESIS 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.282】ALESIS HR-16(/HR-16B) ~80年代アレシスの16bitドラムマシン[1988年]

2018/03/10

 今回紹介する機材は、1988年にALESIS(アレシス)から発売された「HR-16」というドラム・マシンです。発売当初の国内定価は79,800円。もちろんMIDI対応であり、100種類のパターンと100のソングを収録できるシーケンサーを内蔵。

 

ALESIS HR-16

 
 本ブログでも何度かALESISのドラム・マシンを取り上げているのですが、本機は今から30年近く前に発売された年季の入った一台です。特徴としては、10万円以下の当時の廉価モデルとしては珍しかった16ビットでのPCMサンプリングを採用しており、太くて存在感のある音が売りでした。今回は、マイナーチェンジ・モデルである「HR-16:B」もまとめて記述してみたいと思います。

 

外観について

 全体的なカラーリングはグレーで、フロントパネルが2段階で緩やかに傾斜しています。正確な外寸は不明ですが奥行が深いのが本機の特徴であり、昨今のリズムマシンと比べたら若干机の上が窮屈になりそうな感じです。なお “頭でっかち”なパネル上部をパカっと開くと、簡単なマニュアル(英語版)が書かれているらしいですよ。
 
 
 ドラムマシンによく見られる “パッド”は本機では16個となっており、各パッドにはデフォルト状態での音色名(TOM,KICK,SNARE,PERCなど)が印刷されています。
 

ALESIS HR-16(advertisement)
ALESIS HR-16, MMT-8/(株)モリダイラ楽器 雑誌広告より画像引用
 
 
 
 
なお、本機HR-16の兄弟機としてMMT-8という8トラックのMIDIシーケンサーも発売されました。こちらのシーケンサーはHR-16とデザインが非常に似通っていて、いかにも両機を横に並べてお使いくださいといった意図が感じられますね。確かに2台並べるとちょっとしたプロのスタジオで見かける何かの高級システムのように見えます(笑)
 
 
 

音色について

 16ビット・サンプリングによる全49のドラム/パーカッション音色を内蔵。アコースティック系中心ですがエレドラ系の音色も若干フォローしています。バスドラム(キック)は10種類、スネアは8種類(※リムショットなども含む)、他にもシンバル類、ラテン系パーカッション音色も内蔵といったところ。これら49音色のうち16種類を自由に16個のパッドに割り当てることができます。
 
なおエフェクトは内蔵していません。
 
 
 

パッドについて

 16個のパッドはプラスチック製で、その他のコントロール用ボタンはゴム製になっています。パッドはベロシティ(押す速さ)を検知するベロシティ・センシティブ・タイプとなっていて、叩く強さによって音の強弱にも対応可能。
 
 
 なお各音源は、手前右の縦スライダーでチューニング(→16段階)を変更したり、パンニング(→7ポジション)を施すこともできます。

 

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HR-16:Bについて

 HR-16の翌年(1989年)に発売されたモデル。価格は85,000円と若干のアップとなりました。基本仕様はほぼ同じであり、外観は色がブラックに変更されたくらいでその他の変更点はあまり見られません。
 

ALESIS HR-16B(advertisement)
ALESIS HR-16:B/(株)モリダイラ楽器 雑誌広告より画像引用
 
 
 
 
HR-16との違いはずばり内蔵のドラムサウンド。内蔵音色は47と何故か減っていますが、スクラッチ、シンセ・ブロック、グラス・ブレークなどのSE音色も収録されています。SE系以外の構成は、キック系7、スネア系12、ハイハット系5、タム系3、パーカッション系7、シンバル系2といったところ。
 
 
 若干トラディショナルな生ドラム傾向だった初代機に比べ、本機Bでは「テクノ・スネア」「モンスター・キック」などエレドラ色が強くなったという印象ですね。ちなみにHR-16と本機HR-16BをMIDI1本でつなげて、96種(49+47)のサウンドと32のタッチセンシティブ・パッドを同時に操ることも可能でした。
 
 
 

つぶやき的な

 アレシス最初期のドラムマシンの一つですね。ブリっとした太いキックや全体的にざらつきを感じさせる音色キャラクターは、現代のドラム向けギアと見比べてもさほど遜色がないといった感じの印象です。音ヌケが良く、当時の同クラスの国産ドラムマシンと比較すると非常に音が立っていたといったところでしょうか。
 
 
 ただこのHR-16、(80年代製の海外電子楽器全般に言えることですが)、マニュアル(取扱説明書)を読み解くのに時間がかかり、一通り使いこなせるようになるまではかなりの慣れを必要としたらしいですね。。
 
 
 
 関連記事(アレシス社ドラム・マシン):
 「ALESIS SR-16 ~未だに現行? 1991年発売のリズム・マシン
 「ALESIS D4 ~豊富な内蔵音色とトリガー端子を備えた1Uドラムマシン[1992年頃]
 
 
 関連記事(同時期の国産ドラム・マシン):
 「Roland R-8/R-5 ~ヒューマン・リズム・コンポーザー[1989~90年]
 

仕様(HR-16)
■音源方式:16bit PCM
■同時発音数:16音
■内蔵音源数:49
■ドラムキット:最大99
■アウトプット:ステレオアウト×2系統(計4アウト)
■発売当初の価格:79,800円(のち74,000円に改定)
■発売開始年:1988年

 

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