人気のストリート・ピアノ・パフォーマンス動画を見てみた ~@フランス・パリにある駅
2019/02/12
今回は、僕にちょいちょいネタを提供してくれる友人・のぐりんからのリクエストで、いわゆる “ストリート・ピアノ”の演奏動画を貼っつけてみたいと思います。
映像のタイトルは『Improvisation at the train station in paris!』。パリの駅構内に設置されている、誰でも弾けるピアノでの演奏といったところでしょうか。アップされたのは2015年3月。再生回数は4,300万回(2018年7月現在)を超え、この手のストリート・ピアノの動画としては1~2位を争う人気といった感じみたいです。
個人的かんそう
全編通じて即興演奏(インプロビゼーション)といった感じですね。ジャンルとしては、ジョージ・ウィンストンに代表されるニューエイジ・ミュージック(※1)に近い印象を受けました。当初は1人(手前の男性)のみで演奏しているのですが、途中で白Tシャツを着た(おそらく)面識のない男性が即興で加わりデュオ演奏になります。
白Tの人は、初めのうちは “ちょっかいを出している”という感じなのですが、だんだんいい感じの混ざり具合になってくるのがよいですね。どこかの外人さんがコメントでも書いていますが、ラスト2~3分前頃、お互い『エンディングどうやってまとめる?』みたいな雰囲気がにじみ出ているのがGOODです(笑)
ギャラリーも遠巻きながら非常に興味深く聴いている様子であり、終演時には割れんばかりの拍手で迎えていますね。なんかこう、疲れた時に見たくなる動画として不定期に寄りたいと思います(笑)
かんそうの補足
一アマチュアである自分目線からすると、こういったストリート・ピアノ演奏というと、思わず聴衆を気にしてしまい「派手なテクニカル曲をいかに上手に弾くか」という意識になってしまうこともあると思います。実際アップされている動画も、クラシックの難曲などをきっちり弾きこなす “超絶演奏者出現!”みたいな触れ込みの映像も多いですよねー。
今回取り上げたこのパリ駅内でのストリート・ピアノの演奏は、決して超絶技巧(あるいは斬新な即興のアプローチ)を披露している感じではないのですが、なんというか(素人投稿動画としての)バランスの良さを感じたというのが個人的な印象ですね。ちょっとこの手のジャンルのピアノを弾ける人だったら、『この程度だったら自分でもできるよ』なんて感じている人もたぶん多かったりして、そんな「下手ではないが決して巧すぎない」みたいな塩梅さ・親近感が絶妙なのだろうと思います。もちろん、見ず知らずの人同士が即興で音を作り出すという面白さも含まれていますね。
さて本ブログでも、旅先の(誰でも演奏可能な)ピアノについて何度か触れていますが、やはりというか欧米にはこういうのが多いのですね(主要駅に設置してあることが多い)。また機会があればこのストリート・ピアノについて取り上げてみたいと思います。
関連記事:
「北海道・小樽のアーケードでストリートピアノを弾いてみた! ~2019年1月某日」
「フィレンツェ駅地下にてピアノを弾いてみた」
「フィレンツェの食材(お土産)探しはここで大抵なんとかなる! ~Mercato Centrale Firenze」 →誰でも弾けるピアノが設置されている
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※1 ニューエイジ・ミュージック …1970年代に確立されたポピュラー音楽のジャンルである。日本では「癒し系音楽」として認知されている。聴く人をリラックスさせ、ポジティヴな感情を与えたり、残響に沿ったメロディが特徴の音楽のことである。代表的なミュージシャンにエンヤ、ジョージ・ウィンストン、喜多郎など。
(出展:『ニューエイジ・ミュージック』Wikipedia)