キーボーディストが “手ぶらでライブ”の環境を作るために ~ライブハウスに鍵盤置きっぱなしというアイディア
2018/11/28
さて「鍵盤運ぶの毎回大変なんだよね!」という話をこれまで本ブログでも何度かしてきましたが、今回もそれ方面で。
これまでライブ会場に愛用の鍵盤を移動させるのに、現地レンタルだの宅配便などいろんな手段を紹介してきましたが、割と究極な方法があります。それは。。
自前の鍵盤をライブハウスに置かせてもらう(預かってもらう)
というアイディアです。きゃー言っちゃった! でもこれなら手ぶらで行けるし、使い終わったらお店(スタッフさん)に返すだけです。そもそも自分が選んだ使いやすい機種を置かせてもらうわけだし、操作も慣れたもんです。
シンセサイザーの場合、ライブ向け音色セット作成などは事前に自宅でみっちりプログラミングしておく必要はありますが、90年代以降の多くのシンセだったら外部メディア(USBメモリーや各種メモリーカード等)にデータを入れて現地にてロードすることで対応も可能です。うーん、我ながら何て素敵なアイデアでしょう!
僕も、いつか名古屋市内のあらゆるライブハウスに、自分専用の鍵盤を設置しまくれたらと夢見ていた時期もありました。なんだか別荘みたいで憧れますよね!
キーボーディストが “手ぶらでライブ”の環境を作るために
とはいえこれを実現するにはいくつかクリアすべき課題がありますね。いくつか挙げてみましょう。。
①ライブハウスのスタッフとある程度懇意になっておく
②他の人に使われても構わないという広い心を持っている
③複数台の鍵盤を購入する経済力がある
などなど。
①は、いきなり『鍵盤置かせて下さい!』といっても不躾(ぶしつけ)なので、まずはスタッフさんと顔見知りになり、相談しやすい関係を築いておくとよいでしょう。おそらく相手にとってはあまり前例のないことでしょうから。
②は、置かせてもらう条件として、『もし使いたい人がいたら使ってもらってもいいですよ!』という意思を提示しておくと、経営者側にもメリットになってよいかと思います。
③はまあ単に個人の問題ですね。1台しかない虎の子のキーボードを貸し出してしまうと、自宅にて基本練習などができなくなるので2台以上あった方がいいですよねー ということ。
『新しいシンセ買ったからもう使わないし、処分するにしてもリサイクルショップでは二束三文。かといってオークション出品は面倒。。お金にならなくても使いたい人に便利に使ってもらったらそれでいい』
という心構えだったら問題ないでしょう。新しい鍵盤を買った時に古くなった方の処分の方法として、こういう処理の仕方もあるという提案と思って頂ければ幸いです。
では所有権はどうするか?
以下2つに一つだと思うのですがどうでしょう。
(A)譲渡する(→差し上げちゃう)
(B)所有権はこちらで保有(→長期間貸し出しているだけ)
(A)の場合、
『いつもお世話になっているので、差し上げます。どーぞどーぞ使ってください。ただしもし今度自分がライブをやらせてもらう時、使わせて頂きますね♪』といった感じ。自分の資産は減るけど、余裕があればありじゃないかな。
(B)の場合、事前にいくつか決め事をしておくとよいでしょう。
経年劣化または、第三者が使用したことにより故障に至った場合、誰が修理代を負担するのかとか。また、○ヶ月おきに貸し出し更新の手続きをする、とか。
ライブハウスなどの経営では税務などの手続きも絡んでくることもありますし、貸与・譲渡するにしても書面上の正式な契約が必要になるかもしれませんが、僕は実際にまだやったことがないのでここでは割愛します。うーん、これは実際に自分で行動を起こしてみて、実際の運用経過などは別途本記事にて追記していきたいですね。
補足
ただしライブハウスにしても常に順風満帆に経営を続けているところばかりではなく、突然夜逃げ同然に閉店してしまう可能性も0%ではありません。その際、経営者と連絡がつかなくなり、最悪 “貸しているはずだった機材”が戻ってこないこともあり得ます。
数日間程度の置きっぱなしならまだしも、長期にわたる高額機材や貴重な楽器の貸し出しは慎重になった方がいいかもですね。。