「GVIDO(グウィド)」 Digital Music Score ~楽譜の未来形(追記あり)
2018/11/21
2016年6月3日(現地時間)、フランスで開催された音楽フェスティバルで発表された、楽譜専用デジタルデバイス「GVIDO(グウィド)」について、今さらながら記事にしてみたいと思います。
引用元:テラダ・ミュージック・スコア株式会社HP <http://www.gvido.tokyo/ja/>
“2画面タイプの電子楽譜専用端末”という発想としては以前からあったものの、なかなか商品化に手を挙げる企業がなかったので、「ようやくか!」と声を上げた鍵盤弾きの人も多かったのではないでしょうか。
本記事執筆時点ですでに発表から4か月も経っているので、「今さら知ったの?」と突っ込まれそうですね。。とはいえまだ発売には至っていないので、開発状況や発売時期など、4か月間でどれだけ進んだのかちょっと記してみたいと思います。2016年10月14日の、開発元の最新の【FAQ】を見てみましょう。
■発売日について
試作機からフィードバックを元に設計を変更し、機能を拡張しております。今回の設計変更により、モニターテストを再度行い、正式発売とする予定です。発売予定は2017年中旬を目標としています。
■発売地域について
発売地域は、日本、北米、欧州での同時発売を目指しています。但し、国別の安全基準の認証などによって若干スケジュールがずれる可能性があります。
■価格について
まだ最終価格は決まっていませんが、2つの13.3インチE-INK画面を搭載していますので、初代モデルの価格はiPad Pro 12.9インチ2台より少し高くなる見込みです。新規部品などの影響もあり、少し高くなってきていますが、引き続き、価格をさげる検討をしてまいります。
■ファイルフォーマットについて
発売時に搭載されるファイルフォーマットはPDFです。発売後、電子楽譜市場において、他のファイルフォーマットのコンテンツが増えれば、ファームウェアのアップデートによって、ファイルフォーマットを拡張する予定です。
■Wi-Fi機能について
発売後もファームウェアのアップデートによる機能拡張やサービスとの接続を行ってまいりますので、Wi-Fiでのネットワーク接続が必要となります。常時、接続する必要はありませんが、Wi-Fi環境の準備をお願いいたします。
■サービスについて
たくさんの楽譜への書き込みなどを保存しておく、クラウドサービスも準備しております。大事な書込みがされた楽譜を永続的に保管できるようにしてまいります。
■メモリーについて
試作機は8GBの内蔵メモリーを搭載しており、microSDカードスロットも搭載されていますので、拡張可能です。
■アクセサリーについて
現在、ページ捲りができるGVIDOフットペダル(演奏会でも使用できる信頼性の高いペダル)、スタイラスペンが装着できる本革カバーなど、いくつかのアクセサリーも同時発売を予定しております。
※テラダ・ミュージック・スコア株式会社HPより引用 <http://www.gvido.tokyo/ja/>
うーん、発売時期は “2017年中旬目標”ということで、これはまだまだ先ですね。。
価格も、“iPad Pro 12.9インチ2台より少し高くなる見込みです”という一文から、20万円前後になるということ?? 一介のアマチュアが買うにはまだまだ高価ですね。低価格のためのご検討、よろしくお願いします。
全体的に「まだまだ検討段階ですよ~ もうちょっと待っててね♪」という感じが見て取れるので、やはり気長に待つしかないようです。
2017年秋追記
この楽譜専用端末「GVIDO DMS-W1」ですが、2017年10月10日に日本でも発売されました! 販売は「GVIDOストア」および山野楽器オンラインショップ、山野楽器 本店。発売開始時の定価は18万円とのことです。
おまけ的な
長野県安曇野にあるVAIO株式会社という工場で製造されるそうです。そこって、、
僕が7年間ほど働いていた工場じゃないですか!(→当時のソニーEMCS長野テック)。うわー何すかこの世界の狭さ感(笑)
同社にまだ残ってる友達もいるし、出世してるだろうし、こっそり開発状況とかも聞けるかも。。
という考えも一瞬脳内をよぎりましたが、もちろん門外不出の機密情報だろうし、たとえオフレコで話してくれたとしてもこんな個人ブログ上では書けませんね。。ジョークっす。