真夏の野外ライブに出演! ~鍵盤的野外回顧録
2018/11/23
今回は野外ライブについてのお話です。僕も何度かバンドでやったことがありまして、屋内とはまた違った雰囲気で楽しめます。
過去僕が主演した野外ライブで印象に残ってるのは、町が夏に主催したアマチュア音楽フェスティバル。総勢15組ほどのバンドが出演し、朝から日没までみっちりという感じだったので、リハもへったくれもありませんでした(笑)
場所は広々とした芝生の公園の一角にあるステージにて。ステージ形状としては日比谷野音に近く、浅いですが屋根もついており雨が降っても一応大丈夫な感じでした。その日は天気もよかったので、開放的で非常に気持ちよかったです。
リハがないと分かった時点で、バンド内の雰囲気も「演奏の出来に執着するのはやめてとりあえず楽しもう!」みたいになってて、実際当日はバーベキューしてビール飲んで、“気晴らしにちょっと演奏”みたいなノリでした。
MC中にメンバーこぞってビール空け始めちゃって、そりゃもう楽しかったです。野外サイコー! 演奏の出来うんぬんとか野暮なこと言ってはいけませんよ(笑)
とまあこれだけだとただの思い出話なので、野外ライブについて注意すべき点をちょっと書いておきたいと思います。いつものように鍵盤的視点で。
真夏のライブでは鍵盤(液晶)の日差し対策を!
強い直射日光が長時間シンセの液晶に当たっていると、液晶が真っ白になって何も見えなくなることがあります(実際僕もやりました。結局修理に出すことに…)。なので「日よけ」のボードみたいなのを段ボールとかで自作して、液晶部にかざしておくとよいです。
出番以外でも、なるべく鍵盤全体に直射日光が当たらないよう注意してください。
真夏に、車の中に機材の入れっぱなしは危険!
自分の出番が日没前だろうが、ライブ開催前には全バンド・全スタッフが揃って、主催者(やチーフPAさん)から注意事項を聞くというのがお決まりです。
「どうせリハもないし、鍵盤を車から出すのはあとでいーや」とか思っていると、猛烈な温度に上がった車内の鍵盤がもれなく故障します。これも実際やってて、鍵盤パネルのプラスチックが溶けてひん曲がりました(泣)
必要に応じエフェクターの微調整を!
野外では、開放的なのは雰囲気だけじゃなく音もどんどん開放されていきます。リハーサルでは、音量はもちろんリバーブ系エフェクターも意識し、必要に応じて若干深めにするなど現場で対応してください(PAさんに確認してもらうのが一番いいです)。
でも “野外用の音作り”はやり過ぎないように!
野外だと “スタジオとは音圧が全く違う”と思って極端に音を変えてしまいがちですが、せっかくスタジオで整えた(バンド全体の)バランスを崩してしまう恐れがあります。きちんとバンドのバランスが取れているならば、PAさんはそれの全体的な音量バランスの調整だけで済みます。
これは鍵盤に限らず、ムダに低音出過ぎに作り替えてしまったベースさんとかギターさんにも言えますので、注意してください。
PAさんは “お客さんに違和感ない音を届ける”ように調整するので、そのことでバランスが崩れることがあります。
個人的つぶやき的な
こうやって考えると、PAさんの仕事ってほんとにすごいなと思います。野外の場合、天候(雨)、気温、風、ホコリ、安定した電源供給などにどう対処するかという問題があり、最善の策を取れるよう考えてるんですよね、頭が下がります。。
演奏する側としては、“せっかくの野外、どう楽しむか?”で頭がいっぱいなんですけどね(笑)