浜松市楽器博物館に行って来たった！（2017年4月某日） ～古典鍵盤楽器編
2018/11/25
2017年4月の某日、静岡県浜松市にある「浜松市楽器博物館」に行ってきました。ここの開館は1995年で、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカなど世界中の様々な楽器を集めた、日本唯一の公立の楽器博物館だそうです。以前本ブログで「電子楽器展示コーナー」を紹介させて頂いたのですが、他にも様々な鍵盤楽器があったので、今回は「古典鍵盤楽器編」ということで改めて紹介してみたいと思います。
なお博物館ということで基本的に楽器に触れる（音を出す）ことはできませんが、写真撮影は許可されていました。古典的なピアノとか個人的にはあまり造詣が深くないので（汗）、今回は写真多め、キャプション少なめで展開してみたいと思いますよー。
こちらは「デュオ・ピアノ」と呼ばれるもの。ちょっと分かりにくいですが、反対側にも鍵盤が設けられており、文字通り2人の奏者で演奏（デュオ・二重奏）するためのものだそうです。
絵画が施された外装がひときわ目を引くチェンバロ。中世ではこのように、調度品としての見た目の豪華さも重要視されていたのかもしれません。
アップライト・タイプの鍵盤（おそらくチェンバロ）。いわゆるジラフ（キリン）形状です。これのピアノは現在のアップライトピアノの原型になったと言われています。
「オルフィカ」という外で演奏するための携帯用ピアノ。作られたのは1795～1800年代初めまでの短い期間だったそう。しかしこれどう見てもショルダーキーボードの元祖ですよね～。実際、ストラップで首から吊るして演奏されたりもしたそうです。
燭台が設けられたアップライトピアノ。ヨーロッパの古城なんかにありそうです。
こちらは「スクエア・ピアノ」と呼ばれるタイプのもの。箱型です。
コンパクトなパイプオルガン。
これは館内でも数少ない “演奏できる”楽器。それもそのはずで、2008年にローランドが製作した電子チェンバロ「C-30」だそうです。
ハープのような外観のジラフピアノ。
こちらは自動ピアノ。中央に巻いてある紙には穴（パンチ）が開けられており、それで演奏情報を読み取るらしいです。
これは「ブック型リーガル」という楽器だそう。鍵盤上にあるふいごから空気を送り込んで演奏するらしいです。
こちらは、クリストフォリが製作したといわれるピアノを復元したもの。クリストフォリさんは一般に “ピアノの発明者”として知られていますね。なお現存している「クリストフォリ・ピアノ」は世界に3台しかないそうです。
【2017年6月追記】
イタリアにある「ローマ楽器博物館」に実際に行って、レプリカではない本物の「クリストフォリ・ピアノ」を見てきました！ 別記事にまとめておきましたのでよろしければどうぞ。
関連記事：「イタリア・ローマで世界最古のピアノと対面す ～ローマ楽器博物館」
鍵盤部はそのまんま木ですね。
クリストフォリ・ピアノのアクション部分の構造模型がありました。こちらの展示品も実際に触わることができます。内部アクションは現在のものに比べるといたってシンプルですね。
個人的かんそう
ピアノ（というか鍵盤楽器全般）の長い歴史が垣間見れると共に、現代のピアノでは見られない、実に様々な装飾・仕組みを取り入れたものが多数展示されており、ピアノを弾かない人でも楽しめる感じですね。
なお情報（および展示楽器）は2017年4月下旬現在のものです。最新の情報はホームページをご確認ください。
関連記事：「浜松市楽器博物館に行って来たった！（2017年4月某日） ～電子楽器コーナー編」
アクセス方法
JR浜松駅北口より徒歩10分
駅から「歩く歩道」などを使って移動すると楽です。エントランスはこちら。クロークで荷物を預けることもできます。
浜松市楽器博物館
〒430-7790 静岡県浜松市中区中央3-9-1
http://www.gakkihaku.jp/
TEL：053-451-1128
営業時間：9:30～17:00
入館料：大人800円、高校生400円、中学生以下無料、高齢者(70歳以上)および障害者手帳所持者 無料
休館日：
毎月第2・4水曜日(祝日の場合は翌日、8月は無休)
館内整理・施設点検日
年末年始、 その他臨時休館日