難しすぎる1曲にとらわれ過ぎてるかも?
2018/11/21
僕の個人的所感ですが、ピアノを自主的に始めようという人は、
「この1曲だけ弾けるようになればいい」
と思っている人が割と多いような気がします。僕もそうでした。でもって、
「この曲が完成するのであれば、1年でも2年でもかかって構わない」
というのもたまに耳にします。なるほど、そこまで思い入れのある曲が存在するというのはうらやましいことですよね。
でも悲しいかな、1曲だけだと早々に壁にぶち当たる可能性が高いのです。初心者が「いつか弾けるようになりたい憧れの曲」は、実際、結構な難曲であることが多いのです。だから 難易度の高い1曲にとらわれすぎると、思うように先に進めない焦りが出てくるかもしれません。
実際僕の知人でも、せっかくちゃんとしたピアノを買ったのに、上達が実感できずいつの間にかやめてしまった人がいます。
継続は大事、分かっちゃいるけど…
ピアノに限らず習い事・芸事が上達するというのは、何といっても
「継続して続けること」
ですよねー。できれば3ヶ月や半年程度ではなく、3年・5年・10年といった単位で。とはいえプロ(あるいは本気でプロを目指している人)ではないごく普通の人の場合、仕事や勉強や家事などの “日常”もありますし、必ずしも毎日毎日練習することはないと思っています(もちろん毎日練習するに越したことはないが)。無理のない範囲で数年単位で続けていればきっと身に付く(かも)という感じです。
だから、多少遠回りに見えるかもしれないけど、難易度の低い曲から始めて、徐々にステップアップしていくという考えもあるよ、と思ったりします。長く続けるために、自分の中で飽きないための工夫をしてみるとよいですね。
脱線的な
ちょっと話がそれますが僕の場合、
「どんどん覚えて どんどん忘れる」
が座右の銘です。
これまで人前で演奏しただけでも何百曲と覚えた曲たちですが、今でも覚えててすぐに弾けるものは5曲もないです。でもいいんです。一度ちゃんと向き合った曲は、時間が経っても案外指が覚えてるものですし、自分の奥底に根付く自信みたいなものになってきます。
曲を忘れることを恐れず前に進もう!と、大昔に悪戦苦闘したスコアの整理をしつつ思うのでした。