他パートのバンドメンバーにもっと興味を持とう!
2018/11/23
これはキーボーディストに限らないかもしれないけど、一般的に自分のパート(ここでは鍵盤)以外の楽器って皆そんなに詳しくないですよね?
演奏中は自分のプレイで手一杯で、他パートの音とかなかなか入ってこないし、いわゆる “クラシックピアノ習ってました”系のキーボーディストにすれば、ギターとかベースとか最初のうちはよく分からなくて当然だと思います。
鍵盤とは直接関係しませんが、そこ(→他の楽器)をあえて勉強すると、メンバーとの距離が一気に縮まります。いやほんと。今回はそんなお話です。
例えば・・・
一例を挙げましょう。まだ面識の浅いメンバー同士が集まって、最初のスタジオで音出しをしたとします。僕はこう言います。
「この曲の音色はエレピ(エレクトリック・ピアノ)って指定だったからローズ(Rhodes)で作ってみたんだけど、ウーリッツァーの方がよかったかな?」
しかしメンバーは「??」という顔をしている人がほとんど。さらに、、
「この曲のローズはエレハモのSmall Stoneかましてリチャード・ティーっぽくしてみたんだけどどうかな?」
などと言っても、かろうじてギタリストが “かする”かもしれないといったくらいで(笑)、まず分かってもらえないでしょう。
つまり、他パート(楽器)の人にとっても、鍵盤のことはほとんど知らない未知の世界なのです。要は、他パートの楽器に歩み寄って、よりメンバー間のコミュニケーションを図ってみようよ!ということです。自分が他メンバーに対してそういった興味を示せば、相手も鍵盤のことに興味を持ってくれます。
とはいえ・・・
そうはいっても、演奏(音)のことについて語るのは非常にハードルが高いです。
例えばチョッパーを随所に入れてくるフュージョン系ベーシストに対し、
「スラップ、ナルチョっぽい癖が出てたね! やっぱアーム付きの8弦ベースとか持ってるの?」
とか言うキーボーディストがいたらまず驚愕でしょう(笑)
例えばロック系のドラマーに対し、
「アタマ抜き3連すごくキマってたね! 自分もボンゾ好きなんだよね~」
とか声を掛けるキーボーディストがいたとしたら、「おお! 分かってくれたか! 実は…」などと一気に心を開いてくれるでしょう。
何のことやら分からないですか? 大丈夫、僕もほぼハッタリですから(笑)。友達のライブとかを見て徐々に知っていけばいいんです。
演奏面から他パートメンバー各々の「こだわり」を見抜くのは相当難しいですね。ただし「楽器・機材」をほめるのはちょっと勉強すればさほど難しくありません。後日、あらためてパート別の楽器・機材の褒め方(笑)みたいな記事も順次上げていきますので、もしよろしければ読んでみてください。
関連記事:「他メンバーの楽器をほめよう! ~VS ドラマー編」
おまけ
ただし、打ち上げとかで「この鍵盤弾きはドラムのことをよく知っている」と思われ、強制ドラムトークに巻き込まれることもありますので、付け焼刃の人はくれぐれもご注意ください(笑)