禁断の技なのか? ~シンセのトランスポーズ機能
2018/11/20
シンセやステージピアノには「トランスポーズ」という機能がほとんどの機種に付いてます。特にステージピアノ系では「TRANSPOSE」みたいなボタンがパネル上にあることが多く、一発で音程を変えることができたりします。
音程を変えるというのはつまり、
「ド」の鍵盤を押した時に「ド#」の音が鳴るみたいな感じです。
電子楽器ならではの機能ですね。この機能を使いこなせば非常に便利なこと請け合いです。
例えばこんな使い方
楽曲の大サビで転調する場合、転調後のキーをあらかじめセットしておき、曲中でトランスポーズボタンをポチっとしてワンタッチ移調します。また、曲を通して半音下げ等で書かれているバンドスコアもあるので、そういった場合は最初からトランスポーズしたりします。
鍵盤はギターと違い、指の形を単純に平行にずらしても音程がコードごと変わってくれません。だから転調のある曲は、単純にコードをいっぱい覚えなくてはならないのですね。当たり前ですが。。
一度にたくさんの曲を覚える場合、とりあえず曲の全体を形にするためにこういった技を使うと、曲が上がるのが早いです。その後余裕があれば、転調後のコードを新たに覚え直し、差し替えたりします。
個人的つぶやき
個人的にはこういった “操作”は「プレーヤー」ぽくなくて若干抵抗があるのですが、ギタリストには「カポ」(※1)とゆう道具の使用が市民権を得ているように、キーボーディストも気兼ねなくやっちゃっていいと思います。
なお、絶対音感を持っている人はトランスポーズに激しく違和感を感じる人が多いですね。僕でさえ弾いてて気持ち悪いと感じることはままあります。トランスポーズが身に染み付いてしまうと、自分の中の音程・音感が狂うので気を付けましょう。
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※1 カポ…「カポタスト」の略。弦楽器の演奏補助器具の一つで、一般的なチューニングでは演奏が比較的困難な楽曲を、楽に演奏するために用いられることが多い。