ゲーム音楽のライブ再現度がすごい!【NES BAND】 ~ファミコン実機で演奏するバンド
2018/11/28
20年来の友人である のぐりんから紹介してもらった「NES BAND」というバンドのライブ動画に最近ハマっています。いわゆるファミコン楽曲(ゲーム音楽)を、大きなアレンジを施すことなくライブで忠実に生演奏しているというのがポイントですね。
ちなみにこのNESというのは、もともと欧米で発売されたファミコンの名称【Nintendo Entertainment System】のこと。2011年にマツケン先生によって結成された4人組バンドであり、それぞれのメンバーは “チャンネル”と定義しているのも興味深かったりします。
80年代(の特に前半~中頃)に夢中になったあのゲーム音楽が、完璧といっていいほどの完成度で演奏されており、僕はつらい時に何度も観て癒されています。早速いくつか動画でも紹介してみましょう。
Dragon Quest Medley
個人的に衝撃を受けたのはやはりドラクエメドレー。ああ~、、借り物のファミコンでよくやったわドラクエ。。
ファミコンの音楽といえば PSGによる3和音+ノイズという非常に限られた音源から繰り出されたものとなっていて、その各パートを4人に割り振って完全再現といった感じですね。チャンネル4の方(映像向かって一番左。ノイズ担当)が途中までしれっと沈黙してるのもよいですね~
面白いのが、ゲーム中の効果音まできちんと再現してある点。会話送り時のピピピ…な効果音は1音トリルで再現してるし、バトル時のSEもしっかり表現しているので、実際にゲームをしているような錯覚を覚えます。オーディエンスのクスクス笑いが収められているのもGOOD(笑)
あとメドレーだけあって曲調やテンポがコロコロ入れ替わるのですが、そこはちゃんと呼吸を合わせてますね。ドラムのように一定のビートが刻まれているガイド音があるわけではないので、メロディの頭を合わせるのは地味に難しいはず。。
加えて1曲が長尺なので演奏者の緊張感もなかなかのものだと思います。聴いている側としては懐かしさと面白さが先行しがちですが、これはこれでなかなかのテクニシャン集団と言えると感じました。
SUPER MARIO BROS.3 Medley
こちらはスーパーマリオ3のメドレー。要所に出てくる速いパッセージなんかもちゃんと決まっていて、やはり「この人たち上手い…」という印象を持たせてくれる代表的な映像だと思います。このメドレーではチャンネル4の方、割と大活躍ですね(笑)
個人的には、やはりバカ売れした「スーパーマリオブラザーズ」の思い入れが強いのですが、3もなかなかよい!
FINAL FANTASY3
もう一丁行ってみましょう。こちらはファイナルファンタジーIII。余りにも有名なイントロ曲のアルペジオは、鍵盤のレンジが広くて手弾きは結構な難易度だと思うのですが、チャンネル1、2の方、やはり上手いですね。うっすら掛かっている(と思われる)リバーブも実に良いです。
ちなみに、主にメロディを担当するチャンネル1および2はシンセサイザー的にはパルス波(あるいは矩形波)が中心といったところ。チャンネル3の方は主にベース担当で、シンセ的には倍音の少ない三角波を低音で鳴らしているといった感じでしょうか。
かんそう
いやー楽しい、そして懐かしい。。使ってる機材は何だとか、そんなことはどうでもいいくらいに純粋に音楽を楽しませてくれる感じですね。個人的には80年代のPCゲーム音楽(→FM音源)が大好物だったりするのですが、ファミコンPSGもたまにはよいね。