キーボーディスト、脱初心者を目指す

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音楽

お金もらっていいんですか? ~ギャランティ発生的回顧録

2018/11/26

 

 

 僕が音楽(→鍵盤演奏)を始めたのは大学卒業後、社会人になってからであって、『プロ(職業音楽家)になりたい』『音楽でメシを食っていきたい』という志を持つような年齢としては既にちょっと遅いと言わざるを得ない感じでした(ただし23~24歳から始めて正真正銘のプロミュージシャンになった人も世の中には居ます。才能と情熱次第。またエンジニアとしてキャリアを積んでいくならば25歳過ぎてても決して遅くないです)。
 
 
 まあプロミュージシャンになるための明確な免許・資格等が存在するわけではないし、自身の自信(?)によって “俺プロミュージシャン”と宣言できなくもないかもしれません。ただし僕の場合、自分が音楽活動(演奏あるいはトラック制作)だけで生活していけるために必要な能力は、この先どう頑張っても身につかないということが早々に分かってしまった感じと言いましょうか。。才能あふれる音楽仲間が身近に結構居たというのもあったのかもしれません。
 
 
 そんな僕でも、ごくまれにですが演奏等して結果的にお金をもらうことがありました。大抵はごく少額ですがうれしかったですね。今回は、そんな個人的な音楽的ギャランティにまつわる思い出話などをちょっと書いてみたいと思います。
 
例えば。。
 
 

楽器のレンタル

 知り合いの楽器屋から頼まれ、地元(地方)に来るミュージシャンのために1日単位で楽器を貸し出したというケース。こちらはあくまで趣味で音楽を楽しんでおり結果として機材が揃っていたに過ぎず、決してこちらから “レンタル料”をちかつかせたわけではありません(笑)
 
 
 その昔、個人的に機材の取り揃えだけは非常に充実していた時期がありまして、手持ち機材をミュージシャンのオーダーに沿って1~2点チョイスし、ほんの一日貸しただけで(依頼者の言い値で)1~2万円のレンタル料を頂いたりしました。しかも楽器屋の知人は僕が車を持っていないことを知っていたので、会場への運搬および返却まで全てやって頂くという殿様待遇(笑)。こちらは楽器の導通チェックだけを簡単に行って玄関に立てかけておくだけです。
 
 
 う~ん、これは今考えると非常にボロいというか、楽過ぎるお金の頂き方ですね(でもまあそんなに滅多にはありませんでした)
 
 
 

友人の結婚式での演奏

 友人(新郎)から個人的に頼まれて、披露宴にてピアノ演奏をさせて頂くことも何度か。あくまで結果的にですが、新郎のご両親から心付を頂くこともありました。その際お断りするのも悪いので、快く受け取るようにしていました。
 
 
 

ライブハウスからのバック

 ライブ時、そのバンドのチケット売り上げ枚数がライブハウス側の規定数(ノルマ)を超えた場合、チケット代がバンドにチャージバック(→言ってみれば還元)されることがあります。ノルマを上回った売り上げのうち出演者がチャージバックとして受け取れる比率は「チャージバック率」と言って、イベントにより様々(50, 100%など)なのですが、例えばバック率100%で+30枚のチケットを売ったということであればそこそこのお金がバンドに入ります。上記のケースでチケ1枚1,500円だと仮定すると、30枚×1,500=45,000円といったところ。
 
 
 僕も一時期、“多数のお客を呼べる地元の人気コピーバンド”に在籍していたことがありまして、ライブ後の打ち上げで飲み代を全く払わないなんてこともしばしばありました。逆に、完全に趣味でやってるバンドマンは、ライブ(のチャージバック)で得たお金は全て打ち上げ代に充てるという考えが一般的です(笑)。その日のバックを分割して現金で手渡されるなんてことはほとんどありませんでしたが、楽しくタダ酒が飲めたからそれでいいのです。
 
 
 

各種イベントでの演奏

 町とかで行うイベントで、バンド形態でちょっとだけ弾いてほしいと依頼されることがありました。こちらも知り合いの楽器屋経由で依頼されることが多く、機材(大抵はデジタルピアノ1本)も先方で用意しておいてくれるというケースが多かったですね。唯一これが演奏においての「ギャラ」っぽいケースと言えるでしょう。
 
 
 

つぶやき的な

 このようにお金が発生するのは個人的に何故か非常に貧乏だった時期が多く、経済的に大変助かった記憶があります。
 
 
 ちょっと話がブレますが、“プロフェッショナル”の定義といっても画一的ではなく、「(収入額の多寡にかかわりなく)その分野に一生携わっていくという覚悟を持っている人」などと捉えるという考え方もあります。まあこの辺りのお話はまた別の機会で記事にまとめてみたいと思います。

 

 

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