コンセントを挿す向きで音がよくなる?
2018/11/21
よくなるんです、はい。結論から言うと。コンセントを挿す向きを正しく合わせることによって、機器の音質を向上させることができます。オーディオシステムに詳しい方にとっては常識中の常識ですね。
いやしかし、これはオーディオマニアに限らず、
「電子楽器を多数持っている音楽人にとっても取り入れない手はない!」
というわけで紹介してみたいと思います。はっきりいって超絶簡単です。
コンセントの左右の穴の “長さ”の違い
日本におけるコンセントの2つ穴は、真正面からよく見ると穴の長さが左右で違います。左側の穴が若干細長くなっていて、この長い方がアース側です(グランド、コールドとも)。
電子楽器の電源コードでは、白い線(もしくは破線、文字等)の印刷されたほうがアース側です。これをコンセントのアース側と向きを合わせます。
簡単でしょ? たったこれだけなんです。僕も楽器屋時代、店長に言われて数十台分作業したことがあります。
電子楽器・ミキサーなどは、音質に悪影響を与える電気的なノイズを、このアースを通じて逃がす設計になっています。洗濯機でもアースにつなげて漏電を防ぐ、なんてことやりますよね。
ここではアース側の極性を合わせることで、「音の透明感が増す」、「余韻などの小さな音も聴こえる」などの効果が期待できます。
まあ実際、どの程度効果が出るのかに関しては、実際に行ってご自身で確認して頂ければと思います。いつか測定機器を手に入れたらぜひ数値や波形で客観的に確認したいですね。とりあえず 正しい接続をしているという気分の良さは得られますよ(笑)
だったら・・・
「じゃあ他の家電でも何でも、正しく向きを合わせなきゃいけんの?」
という疑問も湧いてくるかもですが、家庭用電流は交流なので、信号のノイズの影響が “品質”として直接出にくい家電においては、コンセントの向きはほぼ関係ありません。音質・画質は、信号ノイズの影響がダイレクトに反映されやすいですよね。
というわけで、ある程度しっかりしたアンプ・スピーカーシステムがないと効果は確認しにくいかもしれませんが、電子楽器・機器が増えてきたらぜひ試してみて下さい。引っ越しの際とかも覚えておくといいですね。とってもお手軽です。
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