耳コピ専門業者がある! ~採譜のプロにお任せという選択
2018/11/21
特定の曲のスコアがどうしても欲しいのに販売されていない。。よくありますね。まあ普通だったら自力で耳コピするしかないのですが、専門の採譜代行業者に依頼するという手段があります。実は僕も何度か利用したことがあります。
おおまかな流れとしては、こちらで音源のmp3なりCD-Rを送って、業者にて採譜してpdf(もしくは紙)で返送してもらうという感じ。いわゆるオーダーメイドです。なので正式に依頼する前に、音源を送っていくらぐらいかかるのか見積りを取るのが一般的です。
僕自身の体験から、いろいろと留意すべきことを記してみます。なお本記事内では特定の業者を紹介することは致しません。興味のある方は『耳コピ 代行』などのキーワードで検索してみてください。以下ご参考程度に。
納期について
曲の難解さにもよりますが、完成までおおむね1~2ヶ月かかる業者が多いです。楽譜が届いて練習する実時間を考慮すると、例えば2ヶ月後のライブで演奏するために発注するというのはちょっと厳しいです(初見ができればいいのですが)。オプションで納期を早められるところもありますが、追加料金は発生します。
料金について
曲のジャンル・難易度によって、納期・料金は変わってきます(一般にポップス・ロック系よりも、ジャズ・クラシック系の方が料金は高め)。難解な採譜の場合、4分位の曲だったとして2~3万円以上することも。部分的に採譜してもらいたい場合などは、約30秒として5,000円くらいの業者が多いです。まあこれは僕の体感上の数字ですので、あくまでご参考程度に。
アレンジについて
業者によっては「完全コピー譜」だけでなく、弾きやすいよう難易度を下げた「アレンジ譜」にしてもらったりもできます。一般に、完コピ譜代+アルファの料金がかかります。
以下は個人的に思うところです。ご参考までに。
そもそも何故業者に依頼するのかを自らに問うてみる
たとえば、“単音で、音階も聞き取りやすくて、テンポもゆっくりなピアノ”を採譜するのは難しくなく、ちょっと時間を掛ければ大抵の人はできるでしょう。
では、“複雑に和音がからまっていて、休符も細かく入っていて、なおかつ超高速に進むピアノ”だとどうか。テンポを落として聴いてもさっぱり解明できない、全くもってお手上げな状態。。
この状態で初めて「自分じゃ無理だ、プロに頼もう」となるケースが多いのだから、料金も高くなって納期も長くなってもある程度致し方無いかなと思います。
だから、例えばHP上で「料金3,000円から」と書いてあってもまず3,000円ポッキリにはなりません。実際、自分が予想していた金額の5倍くらいの見積りが返ってきた時があって、さすがにその時はビビリました。難易度って、色々な要素を加えた上で業者が独自に判断するから難しいですよね。。
業者は慎重に選ぶべし
なかなか「安い・早い・質が高い」の三拍子揃った業者を探すのは難しいです。明らかに落ち度のある採譜で納品してきたり、納期が過ぎてるのに連絡も来ない業者もありました。
そういった業者に当たらないようにするには、見積り時のやり取りにおいて、この業者は信頼できそうなのかを見極め、納得がいかなかったら止めるべきでしょう。耳コピ業者に限らないことですが、ビジネスメールマナーとかがまるでなってない担当者(業者)とかいますからね。。
まとめ的な
そんなわけで、市販の楽譜と比べると料金は決して安くないのですが、耳コピの作業時間・産みの苦しみ(笑)を考えると、
「2~3万円だったら安いもの」
と感じる人も中にはいるかもしれません。
時間はないけどお金に余裕のある方は、こういった業者の利用を考慮に入れてもいいかもですね。