キーボーディスト、脱初心者を目指す

ピアノ、シンセサイザー、オルガンとか鍵盤楽器もろもろ。関係ない記事もたまにあるよ

ヒント集 音楽

耳コピは大体くらいでちょうどいい? ~脳内耳コピのススメ

2018/11/25

 

 

 個人的に思うところの、コピーバンドにおける耳コピのお話をしてみたいと思いますよ。今回は「カヴァー」じゃなくて明確に「コピー」のお話です。
 
 

完コピが絶対的に「正解」なのか?

 僕はコピーバンドに参加する際、CDなどの音源を耳コピする時に、「どの程度までコピーするか」を考えることがあります。もちろん、お手本通りに一字一句間違わず、100%の完コピを目指すのもありだと思います。市販のスコアがあるものだったら、頭から順番に堀り進めていく感じですね(間違いも多いけど)。
 
 
 でも、特にライブ音源(ライブDVD)の耳コピにおいて、明らかにプロの “即興的アプローチ”のソロなんかを、そっくりコピーするのはいかがなものか(ミュージシャンの魂を持っているのか?)と自問自答したりします。
 
 
 プロのライブって、同一ツアーの別公演とかで複数回鑑賞したりすると、「前と全く違うフレーズのソロになってる!」とか驚くことがあります。これはこれですごいことですよねー。
 
 
 

自分はこう思う

 一例ですが、ヒイズミマサユ機さん(元PE'Z、元東京事変)の即興的超絶ソロをまんま再現しようとしてるアマチュア・ライブとか投稿動画とか見ると、なんとも気恥ずかしい思いになるのは僕だけでしょうか。。大抵は「自分のモノ」になっておらず、たとえ上手に弾けていたとしても、個人的にはどこか冷めた印象を持ってしまいます。。「よく弾けましたね」的な。
 
 
 もっとも、リスペクトしているミュージシャンになりきりたいがため、「あえて一字一句完コピしている」という意図の人もたまに見受けられますね。こういった人は否定するつもりはないですよ、何か中途半端に練習して中途半端な出来を見せられるのが、(僕としては)腑に落ちない時もある、という感じです。
 
 
 

そこで「落としどころ」を考える

僕は
“そのプロミュージシャンの感性を丸ごとコピーすることで自分の血肉にする”
 
と考える時もあれば、
“この場面でこそ、自分なりの即興的アプローチを提示すべき。それでこそミュージシャン!”
 
と小難しく考える時もあります。こんなことで悩むのは他には居ないかもしれませんね。。
 
 
どこかうまい着地点はないものか?と、僕は以下のようなアプローチを試みることがあります。

 ①まずは原曲を徹底的に聴き込む
        ↓
 ②頭の中でその曲を鳴らす
        ↓
 ③そこで鳴っている音を “耳コピ”する

 
 上記手順で “耳コピ”すると、僕の場合、完コピ度からすれば60~70%程度の正解率になりますね。原曲と何かしらの「ズレ」が生じるのは致し方ないです。いやむしろ、この「ズレ」にこそ価値があるのではないか!?と思ったりします。
 
 
 頭の中で鳴っている音を拾うので、不明な箇所は「理論」からのアプローチで「推測」したりするのでアレンジの勉強にもなります。もちろん最初のうちはスカスカでつまらない音になってしまいがちですが、それは自分の引き出し(経験)が少ないので仕方がないです。ただそういう訓練(というと大げさだけど。。)を積み重ねていくと、徐々に「人のモノから自分のモノ」になっていく感覚になってきます。
 
 
 まあこれは絶対音感を持っていない僕みたいな人だからこそのアプローチですね。絶対音感の人だったら100%完コピできちゃうかもしれません。
 
 
 

一応まとめ的な

 僕自身、上記のアプローチを全ての楽曲で試みているわけではありませんが、作曲やアレンジの練習にもなるし、時間が許せばどんどん行っていきたいと思います。ただの譜面コピーから耳コピ、さらに「脳内耳コピ」をすることにより、音楽的にステップアップできるような気がします。
 
 
 なーんて言いながら、“時間がないから”とか理由を付けて市販スコアを見てしまいがちなのですが。。

 

 

関連記事および広告

関連記事および広告


-ヒント集, 音楽