手が大きいとやっぱり有利なの? ~ピアノ弾きの手の広さ
2018/11/21
僕の身長は178cmで、手の大きさも標準よりは大きいかなと思っていて、そこそこ恵まれている手なのだと思います。成長期の自分よ、よく食べたな偉いぞ!(笑)
さて、手の大きさは鍵盤弾きにとって “恵まれた体格”の要素になるのでしょうか、ちょっと考えてみましょう。
クラシック以外のジャンル
僕が普段弾いているジャンルは「ポップス」「ロック」「(ライトな)ジャズ」とかが多いのですが、“指が届かなくて困った!”ということは滅多にありません。
ロックでは周囲の大音量に負けないようにオクターブ奏法(ドからオクターブ上のドまで)が効果的だったりするのですが、左右共に指は無理なく届いてくれます。
またジャズはそもそも譜面がない場合が多いし、譜面に忠実に弾くという厳密さも感じられません。
たとえ超人的な手の幅が要求されるような譜面に出くわしたとしても、“近い響きの和音にアレンジしちゃえばOK!”みたいな感じで許されると思います。ですよね?(汗)
でもクラシックは。。
ただしクラシックだとちょっと様子が違うようです。クラシック・ピアノは楽譜があって成立するという大前提が昔からあり、譜面に忠実に弾くことが原則です。実際、音楽大学志望者が「手が小さいからピアノ科はあきらめた」とかはよく聞きます。ラフマニノフなんて12度(ドからオクターブ上のソまで)届いたとか。。ひえー
しかし、手が小さくとも、練習と技術によって克服することは可能です。自分の手に合わせて指運びを工夫したり、高速で指を移動させる反復練習を積むことで難所を弾きこなすピアニストさんもいます。
手が広いのはやはり有利なのは違いないと思うのですが、工夫して練習を重ねることがやっぱり大事なのですね。僕もたまにやってて手軽にできるのが、お風呂の中でストレッチ。手が広がりやすくなるみたいですよ。
都市伝説的な
なお「手術して指と指の間の水掻きを切る」なんて噂も耳にしますが、どうもこれは都市伝説のようです(笑)。切開しても関節の位置は変わらないですし、神経系へのダメージも含め、手の機能が低下するだけだそうですよ。