ピアノの音は意外と大きい! ~ウィンダム・ヒル的回顧録
2018/11/23
突然ですが、アコースティックピアノって意外と大きな音が出るんですよ、知ってました?
昔僕が住んでいたアパートの徒歩1分くらいの距離に、キャパ1,000人程の音楽ホールがあり頻繁にクラシックコンサートなどが行われていました。
そのホールにて、当時の僕のお気に入りの海外ピアニストだったジョージ・ウィンストン(※1)がコンサートを行うという奇跡が起き(笑)、喜んで聴きに行ったことを覚えています。もちろん徒歩でですよ~
その際、ウィンストンさんはピアノの鳴りとホールの響きを重視したいとのことで、一切マイクを立てず、生のグランドピアノ1本で全曲演奏することになりました。キャパ1,000人程だからギリいけると思ったのでしょうね。
CD音源だとピアニシモに弾いている部分も、コンサートでは割とはっきり演奏(打鍵)していたことを記憶しています。アレンジは多少変わっていたけど、問題なく会場全体に響いていて、演者と客席側を含めたホールの一体感に感動しました。
ピアノ音量大き過ぎ問題
前置きが長くなりましたが、それほどピアノ(特にグランド)は大きな音が出ます。僕も何度か自室にアコースティックピアノを入れたことがあるのですが、鳴り過ぎて困っちゃうと悩むことしばしば。いやいや、鉄筋だし壁はグラスウール埋め込んであるそうだし意外と大丈夫なはず。。
と思い込んだところで、そもそも気が小さいという性分もあって、強めに弾くのは何となくはばかられるわけです。実際、隣人から苦情を頂いたこともありました。やっぱり大ホールとかで弾くのと6畳間で弾くのとでは音量も違って聴こえますよね。。
特に集合住宅の場合だと、物理的に部屋にピアノを入れることはできても、そのまま音を鳴らすのはご近所さんとのお付き合い的に難しいケースが多いと思います。
ちなみに僕の実家には今でもグランドピアノがあるのですが、近所に老人養護施設があるので、夜9:00以降は自主的に禁止としてます。
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気兼ねなく弾ける環境作り
これが難しい。。ドラマーの人とかも同じような悩みを抱えているかも。。僕は、(知り合いのスタジオ経営者のレコーディングスタジオにて)好きなだけタダでグランドピアノを弾ける権利を手に入れた時期があって、それはそれは幸運でした。
とはいえ、そういった環境を狙って作るのは結構ハードルが高いものがありますね。無料とはいかなくても、個人でレコーディングスタジオをやっている人とお近付きになって、スタジオが空いている時ににでも、格安で弾かせてもらうことができれば御の字なんですけどね。
なお、個人で購入できる「組み立て式防音室」なんてのもあります。これは部屋の中にもう一つ小さな部屋を作るといった感じですね。防音室についてはまた別の機会で記事にしたいと思います!
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※ジョージ・ウィンストン …アメリカ出身のピアニスト・作曲家。自然風景を反映するプレイは、ニューエイジ(癒し系音楽)として知られている。日本では、アルバム『AUTUMN』に収録されている「Longing/Love(あこがれ/愛)」がとりわけ有名。