ステージ上での鍵盤セッティング位置を考える!
2018/11/23
初めてのライブハウスにてライブをする場合、会場入りした時点で真っ先に気にするのが「今日はどこにセッティングしよう」問題。
これピンとくる鍵盤奏者さんいますかね。何のことかよく分からないという人、今から詳しく書いていきますのでぜひ読んでみて下さい。キーボーディストにとって意外と重要な問題なのです。
ライブ時でのキーボードのセッティング定位置は?
ライブ時、各楽器パートの立ち位置はほぼ決まっています。ドラムは中央奥が指定席みたいなものだし、ギターは舞台上手(客席から見て右側)、ベースは舞台下手(客席から見て左側)というような感じです。小規模のライブハウスだと、ギター/ベースそれぞれのアンプがそれぞれの位置にほぼ固定されているので、自然とそういうことになることが多いというわけですね。
じゃキーボードは?というと、これが実はあまり決まってない。逆に言えば、隙間さえあればどこにでもセッティング可ということになります。
実際のセッティング位置はこんな感じが多い
5~6人編成のバンドだとすると、88鍵のピアノ鍵盤をセッティングする場合は、客席正面に向かって置くと横幅を取ってしまいます。ステージ幅が狭いライブハウスではこのセッティングだと厳しいので、(鍵盤奏者にとって)ボーカルが正面に見える向きにセッティングすることが多いですね。ちょっと斜めってる感じです。
実際のところ、下手のベースの横辺りに場所取りをすることが多いですが、メンバーが多い時などはギターアンプの後方(=ドラムの右横)に追いやられる時もあります。この場合、マーシャルにさえぎられて、キーボーディストは客席からはほとんど見えなくなります(!)
また、いわゆる「L字型」や「コの字型」などの大掛かりなキーボードセッティングの際は、貴重なステージ内面積を大きく使ってしまいます。その結果、後方に居るベースさんなどが非常に奥まった位置取りを余儀なくされることもあります(客席からの角度によっては、ベースがキーボードに隠れて見えなくなってしまうことも)
まとめ・キーボーディストがライブ前に確認すべきこと
(ライブ経験の少ない人は特に)できれば会場の下見をしてください。知らないバンド演奏の飛び込みでも何でもいいので、ステージの広さは事前に確認しておいた方がよいです。
店のホームページを確認すればステージ写真は大抵掲載されていますが、写真映りを良くするために、舞台袖に置いてある予備のギターアンプとか、照明道具、ギタースタンドなどを一時的に撤去して、スッキリした状態で撮影していることがあります。
そして当日会場入りして驚いたりします。。まあ何だかんだ言ってスタッフさんがどうにかしてくれるものですが、当日はできれば演奏に集中したいので、それ以外の心配事はなるべく背負いたくないものですね。
事前にステージ内のスペースを確認することで、当日の持ち込み機材も「狭いからもうちょっとシンプルにしてセットを組もう」などと事前に対策を取ることができます。
追記
ちなみに、そもそもライブハウスでライブをすると決まった時点で、「(機材の)セッティング表」を提出してくださいと依頼するライブハウスも多いです。これは、ステージ内にどの機材をどの位置に置くかなどを(図で)描くものです。
その紙を書いて提出する際、「鍵盤はL字型に並べる予定で、1台は88鍵電子ピアノです。スペース的に大丈夫ですか?」とスタッフさんに念を押しておいた方がよいでしょう。その際、(鍵盤セットの)大体の寸法も事前に測っておいた方がいいですよ。