生ピアノにマイクを立てよう!音を増幅しよう! ~ただし応急処置的
2018/11/23
今回はアコースティックピアノ音の増幅についてのお話です。郊外のスタジオや、ライブ演奏も兼ねているスタジオとかに行くと、まれにグランドピアノを常設しているところがありますよね。
バンド演奏においてグランドピアノを弾けるというのは個人的に非常に憧れていて、たとえ練習スタジオでもテンション上がりますね。何たって “本物”ですよー。
ピアノの生音「小さ過ぎる」問題
さて喜んで弾くのですが、あれれ おかしいな?? 周りが爆音過ぎて ピアノの音が全然聴こえないなんてことがよくあります。せっかくのグランドなのに残念なことこの上ない。いわゆるバンド形態の編成(特にジャンルがロックなど)の際、このようなことが起こることがよくあります。
練習スタジオというのは大抵ドラムが生音で、その音量を基準にして他パートの音声を増幅し、全体のバランスを取るというところが多いです。
なので、ピアノの生音が小さいと感じた場合は増幅してあげなければいけません。しかしピアノにはふつう電気的なOUTPUTはついていないので、ラインでミキサーにつなげることができません。
というわけで、余ってるマイクを借りて増幅にトライしてみましょう。
応急処置的セッティング
マイクの種類にも色々ありますが、スタジオで練習バンド向けに貸してくれるマイクというのはまずダイナミックマイクなので、それを使わせてもらいます。SHUREのSM58系が定番ですね。端的に言えばボーカル用マイクです。でもそれでも十分です(SM57系がもしあればあおよし)。
でもってマイクセッティングのポイントですが、どこを狙うと最もゲイン(→いわゆる音圧)を稼げるかというのはよく分からないです。。ごめんなさい。スタジオ内の各楽器の配置とかによっても条件は変わってくると思います。あくまで個人的ですが、写真のようなホールを狙うとよく鳴ってくれることが多いです。ご参考程度に。
アタック感が足りない時は、ハンマー部分も狙ってみたりします。
マイク本数やセッティング時間に余裕があれば2本立ててミックスするという手もありますが、あくまでも急場しのぎな対応と考え、なるべくマイクの本数は少ない方がいいと思います。
なお入力レベルを上げ過ぎるとハウリングしたり、音が割れまくりますのでご注意ください。ある程度トライしてみて駄目だったらあきらめましょう。ここ肝心です。
そんな感じで、もしそんなケースに遭遇したら、一度ダメモトでいいので試してみてください。成功すれば、なんちゃってエンジニア気分も味わえるかもです。
重要!
なお、いわゆるレコーディング向けのマイクセッティングは、今回のそれとは全く異なります。エンジニアさんに聞いたところアコースティックピアノのマイキングは非常に奥が深く、よほど熟練した人じゃないと務まらないそうですね。