【雑誌】『PIANOforte(ピアノフォルテ)』(リットーミュージック発行)
2018/11/23
今回ご紹介する鍵盤雑誌は、“キーボード・マガジン別冊”として季刊(年に4冊)として発行された『PIANOforte(ピアノフォルテ)』です。発行元はリットーミュージック。
創刊号が発行されたのは1988年の9~10月頃。その後は確か、現在のキーボードマガジンと同じく年4回(4、7、10、1月中旬)のペースで発行されていたと思います。「No.8 1991 Spring」まで発行されていたのは覚えているのですが、その後どうなったのかは残念ながら分かりません。
内容は?
ピアノに関するコラムやピアニストへのインタビューが中心。ジャンルはクラシック、ポップスが中心ですが、中にはジャズもありました。もちろん楽譜も色々なジャンルから数曲掲載されていましたよ。
個性的な装丁!
誌面の内容は無難といえば無難なのですが、この本は作りが非常に特徴的です。装丁が右とじになっています(→少年ジャンプみたいに、背表紙が向かって右側にあるスタイル)
「ん? 別におかしくないんじゃない?」と思った方、よく考えてください。楽譜は必ず「左→右」に向かって流れていきますよね、ページをまたぐ時も左→右です。でも本誌の基本は、ジャンプみたいに右から左に向かって読み進めていきます。
本誌では、途中で楽譜ページが入り、そのページだけ左から右に向かって読むことになります。
この楽譜ページが巻末とか別冊になっていたらまだいいのですが、途中から逆読みにさせられ、終わったらまた元の流れに戻されます。
あえてこのような右とじのピアノ雑誌(譜面付き)を作ってしまったのは、どんな意図があったのだろうと考えずにはいられません。姉妹紙の「キーボードマガジン」とは別物ということを強調したかったのでしょうか。謎です。。(ただし第2号以降はどうなっているか未確認です)
個人的つぶやき
何故か僕は創刊号を持っています。その時の表紙を飾っていたのはピアニストの西村由紀江さんで、ぱっと見、マダム系ファッション雑誌っぽいです(笑)
雑誌『PIANOforte(ピアノフォルテ)』
■発行所:株式会社リットーミュージック
■創刊号発行年:1988年秋
■創刊号の定価:680円