NHK『旅するイタリア語』(第12回)より ~東儀秀樹さん、イタリアでコンサート(追記あり)
2018/11/25
2016年12月20日放送のNHK『旅するイタリア語』(第12回)は、番組 “旅人”の東儀秀樹さんに加え、バイオリニストの古澤巌さん、アコーディオン奏者のcobaさんを迎え、共にコンサートを開くという内容でした。
場所はエミリア・ロマーニャ州のブッセート(Busseto)という町にある、300人ほどの小さな音楽ホール。ブッセートといえば音楽家ジュゼッペ・ヴェルディの出身地として有名ですね。
篳篥(ひちりき)および笙(しょう)+バイオリン+アコーディオンという、おそらく世界初の組み合わせによるこのコンサート(笑)、演奏シーンは少なかったものの、個人的に「当たり回」だったので記事にしてみたいと思いますよ。
東儀さんのターン到来
以前本ブログでも「NHKテレビ番組『旅するイタリア語』に思うところ」という記事で触れさせてもらったのですが、番組出演者の東儀秀樹さんが、番組内でいまいち存在感を発揮していないことを密かに危惧していた僕。。
しかし今回、本職の雅楽師としてコンサートの舞台に立ち、音楽家としてのオーラを大いに放ってらっしゃいます。僕のリクエスト通り装束(狩衣)も着ていましたね(笑)
バンド構成など
番組内の映像・画像はここでは載せられませんが、コンサートは「東儀さん+古澤さん+cobaさん」のお三方に加え、ギター、ベース、ドラム、キーボードの4人のサポート・メンバーを携えていました。主役3人各々のソロ、3人だけでのアンサンブル、そしておそらくバンド形態での曲も何曲か演奏したのでしょう。
語学番組なので演奏自体のシーンは多くなかったのですが、cobaさんのアコーディオン・プレイは時に力強く、時に穏やかに、表現力の幅が広くて、当たり前だけどテクニックもすごい。。見事ですね。
サポートのキーボーディストさんの機材は「YAMAHA XF7 WH」およびグランドピアノ。コンサートを通じてシンセでどんな音色を使っていたのかは確認できませんでしたが、左手でグランドピアノ、右手でパッド系の音を出している曲が一曲ありました。主役3人の音を邪魔しない、ナイスサポートだと感じましたよ!
個人的に思う処
東儀さんが輝く回があってよかったです(笑)。自分もイタリアで演奏してみたい。。というかそれ以前に、普通にイタリアでコンサートを鑑賞したいですね。日本で事前にチケットが取れるような大規模なものではなく、町が主催する、こぢんまりしたライブイベントみたいなのに行ってみたいです。
cobaさん的余談
cobaさんはかつて、1990年代のキーボード・マガジンにも「Buongiorno Fisarmonica(ボンジョルノ・フィサルモニカ)」というアコーディオンについての連載を持っていました(イタリア語でアコーディオンは「フィサルモニカ」)。
実際イタリアに留学されていたそうですし、納得のイタリア通といった感じですね。なお当時はまだ本名の小林靖宏で活動されていました。
その後、1995年に世界60ヶ国で行われたビョークのワールドツアーに参加し、ビョークの影響を受けたことがきっかけで「coba」(当初はCOBA)とアルファベット名義に変更されたそうですよ。へぇ~
【2017年5月追記】
このお三人ですが、2017年8月から日本国内でもコンサート・ツアーを行うみたいですね。
ホームページから確認したところいわゆる全国ホールツアーといった感じですが、上記ポスターの山梨公演は、神社の能楽殿で開催されるみたいです。まさに東儀さんのホーム!(笑)
【2018年6月追記】
そして2018年もコンサートツアーを展開しているようですね。この3人、よほどウマが合うのでしょうか(笑)。気になる方はHPをチェックです。