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【カセット】『キーボードマガジン SOUND SPECIAL』(リットーミュージック発行)

2018/11/25

 

 

 今回はちょっと変わりダネですよ、『キーボードマガジン SOUND SPECIAL』(以下SOUND SPECIAL)というカセット・シリーズです。発行元はリットーミュージック。
 
 
 1980年代の商品であり、僕の知る限りVol.13まで発売されました。価格はVo.1/2/4は1,800円、他は2,000円台だったと思います。
 
 
 僕はVol.12を持っています。Vol.12だけはパッケージのデザインが他と異なっていますね。他は、80年代のキーボードマガジンの表紙風になっています。一瞬キーマガのミニチュア版かと錯覚します(笑)。他のVolの内容は詳しくは不明ですが、とりあえずVol.12を一つの基準にしてシリーズの紹介をしてみたいと思います(※以下写真はVol.12)
 
 

KM SOUND SPECIAL VOL12


 

シリーズ・ラインナップ

Vol.1「バッキング&フィル・イン・セミナー」講師(不明)
Vol.2「バッキング・ワーク自由自在!!」講師 豊田貴志
Vol.3「保存版! ヤマハDX7活用トラの巻」講師 福田裕彦
Vol.4「ヘヴィメタ・キーボード奏法」講師 中島優貴
Vol.5「(一度使ったらやめられない!)キーボード・エフェクター講座」講師 宮原恵太
Vol.6「インビテーション・トゥー・ジャズ・ピアノ -初めての人のためのジャズ・ピアノ講座-」
   講師 安田文男

Vol.7「デジタル・シンセサイザー・ヤマハDX21活用トラの巻」講師(不明)
Vol.8「生福ROM100%サウンド活用法 -ヤマハDX-7 最新ハイテク・パフォーマンス-」
   講師 福田裕彦、生方則孝

Vol.9「実践コード・ワーク・セミナー -すぐに役立つヴォイシング・テクニック-」講師 篠田元一
Vol.10「生福オリジナル・マニュアル ヤマハDX7II-FD/D リアル・サウンド活用法」
   講師 福田裕彦、生方則孝

Vol.11「サウンド作り特選アイディア集 佐藤剛のグルメ・キーボード マルチ亭」講師 佐藤剛
Vol.12「実践ジャンル別徹底分析 キーボード・バッキング・ワーク・セミナー」講師 福田裕彦
Vol.13「Roland D-50/D-550 ハイ・グレード活用術」講師 篠田元一

 
ちょいちょい不明点があってすみません。もし情報が入ったらまた追記します。
 
 
 

SOUND SPECIAL、そもそもの狙い

本商品は、80年代の音楽系雑誌の広告にこのように書かれていました。

サウンド・スペシャルは、誌面だけでは理解しにくいセミナー企画を、ミュージシャンの “生”の演奏と軽快なナレーションでわかりやすく解説した、聴いて学べるカセット・シリーズです。

 
 なるほど、以前本ブログでも『キーボードマガジン・プロフェッショナル』という別冊誌を紹介したのですが、「SOUND SPECIAL」は本ではなく、カセットテープが入っているということなんですね。ん? カカセットですか!? そうです。これはVol.1から変わっていません。
 
 
 

で内容は?

 本商品は、雑誌本文の理解を深めるために音声メディア(→カセットテープ)も付けておきましたではなく、あくまでカセットテープによる音声が主役といった感じですね。何というか潔いです。ただそれだとあまりに分かりにくいので、一応ガイドの譜面冊子も付いてます。薄いけど。。
 

KM SOUND SPECIAL VOL12


 

 なにぶんカセットであり、DVDみたいに「キャプチャー分け」されているわけではないので、なんとなくテープを聴いてると「あれ今どこ(の譜面)解説してるんだっけ??」と迷子になったりします(笑)
 
 
 カセットの収録時間ですが、巻によって様々ですが45~70分といったところでしょうか。A面が終わったら続きはB面でという感じになります。懐かしいです。。オートリバース・ラジカセ、欲しかった。
 
 
 

個人的感想

 僕はVol.12の内容しか知らないのですが、これは意外といいですよ。福田裕彦さんの軽快なベシャリもいいですし、実際の演奏を聴いて冊子(譜面)でも確認できるというのは、当時のキーボード少年にとって十分理解の助けになったと思います。
 
 
 そして、30年前のコンテンツなのに内容は「今聞いても使える感」があります。Vol.12は特にバッキングについての講座なのですが、普遍的なバッキング演奏理論というのは昔も今もあまり変わっていなくて、ちゃんと進めていけば、(ポップス/フュージョン系の)バッキングの基礎をしっかり学べると思います。
 
 
 たださすがにテープだと使いにくいので、最初にデジタルデータに変換しておいた方がいいですね(笑)
 
 
 

おまけ

 ちなみにこのカセット・シリーズの “SOUND SPECIAL”ですが、実はキーマガだけではなく、「キーボード・ランド SOUND SPECIAL」、「サウンド&レコーディング・マガジン SOUND SPECIAL」というのもありました。

 

 

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