ケーブルで音が良くなる? ~キーボード専用ケーブル総ざらい
2019/05/20
今回は、「キーボード専用ケーブル」についてお話してみたいと思います。
そもそも『ケーブルに楽器別専用なんてあるの?』、『本当に音良いの?』という疑問を持つ人もいるかもしれませんが、特に音にこだわるギタリストさんとかに聞いてみると、『違いは明白!』みたいな答えが返ってくる場合が多いですね(個人的見解)。
では現行のキーボード専用ケーブルについてちょっとみてみましょう。
Providence / キーボード用ケーブル K204 model
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※2本セット。長さ・プラグの組み合わせにより様々なバリエーション展開があります。キーボーディストが普段使いする目的では3mくらいが扱いやすいですね。ライブ用途としては5mもあれば安心です。以下は長さラインナップの一例(いずれも上記広告リンクから見つけることができます)
PH/PH-PH/PH S/L[BASIC] 1.0m
PH/PH-PH/PH S/L[BASIC] 2.0m
PH/PH-PH/PH S/L[BASIC] 3.0m
PH/PH-PH/PH S/L[BASIC] 5.0m
PH/PH-RCA/RCA S/S[BASIC] 1.0m
PH/PH-RCA/RCA S/S[BASIC] 2.0m
PH/PH-RCA/RCA S/S[BASIC] 3.0m
PH/PH-PH/PH L/L 5.0m
Providenceについての所感
長さのバリエーションはもちろん、プラグのタイプ・バリエーションも多いですね。自身の環境に応じて最適に近いものを選べるので親切です。
このK204モデルは、低音域をしっかりカバーしながらもギラつき過ぎない自然な高音域をカバーすることにより、サウンドに含まれているふくよかな倍音を伝達してくれます。
これは僕も(前のモデルですが)使っていました。「Providence for Professional Keyboard model」という品名で、3m(ペア)で確か6,000円ほど。音の粒立ちがはっきりくっきりと聴こえてきて、通常のものと比較しても違いは明白でした。(その際ソースとして試したのはWurlitzer、KORG TRITON等)
キーボード専用ケーブルとしては、このProvidenceは個人的にお勧めですね。価格も決して安くはないですが、ある程度ちゃんとしたアンプ・スピーカーで聞けば違いが分かりやすいので納得だと思いますよ。一張羅的な感じで(笑)1セット持っておいていいかもです。
Monster Cable(モンスターケーブル)/ M KEYB-12P
ケーブル長:3.6m
参考価格:4,000円(税抜)前後 ※1本
「モンスターケーブル」といえば、主にギター/ベース向け高級ケーブルの代名詞ともなっているブランドですが、実はキーボード向けのモンスターケーブルもあったんですね(※ただし2017年末現在ではほぼ販売されていない)。
これは、シンセ、DSP関連機器、サンプラー等の使用を目的に、世界的なジャズプレイヤーのハービー・ハンコック氏監修のもとで開発されたそうです。デジタル機器から発生される高周波RFノイズに強い構造で、電子機器から出力される広帯域信号を減衰させることなく、リアルな音源の再生を可能にするそう。
ハンコック御大! こんなところまで手を広げておられていたのですね。。ちなみにですが、モンスターケーブルの長さは「フィート」でラインナップされています。12FT(フィート)=約3.6mといった感じですね。
おまけ的な
ACROTEC(※1)「Super Cable Musician For Keyboard 2KEY 8-20」
90年代半ばに発売されたのですがこれは価格がすごかったですね。確か当時30,000円(3m)でした。キーボード専門雑誌にもカラー広告が載せられていました。
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※1 アクロテック(ACROTEC)…現在のケーブルメーカー「アクロリンク」の前身。80年代末に「6N・ストレスフリー」を導体に採用した高級ケーブルを市場に投入。6Nとは純度が「99.9999%」の意味。