飲んだら弾くなということで… ~アルコールと鍵盤演奏について
2018/11/23
僕みたいなアマチュアキーボーディストにとって、人前で演奏するというのはちょっとした非日常であり、20年以上やってきた今でも毎回緊張します。どんなに弾き込んで鉄板だと思っていた曲でも、緊張からか普段ではあり得ないような箇所でミスったりすることもあります。
何なんすかねこれは? やっぱり根本の部分で、いいとこ見せたいとかかっこつけたいと思ってる部分があるからなのでしょうか。嫌だ。
そんな時気軽に頼ってしまうのが「酒(アルコール)」。ライブ本番2時間位前からだらだらビールを飲んでいることもあるけど、明らかに緊張ほぐしのためにライブ直前にワンカップを飲んだりもします。気分も楽しくなり緊張も多少ほぐれいい感じなのですが、アルコールの神経作用か何か知らないけど指が細かく動かなくなる時もあります。
飲んだあとに弾く時の感覚
指先が鈍重になったような気がし、細かなトリルはまずきれいに回りません。また目測が狂いまくるので、広い鍵域で跳躍をするとミスタッチの嵐になります。
指がもつれるのは当然として、さらに酩酊が進んでいるとどこを弾いているかもよく分からないという始末。さすがにここまでひどい状態で弾いたのはライブではないけど、セッション・パーティとかではやっちゃったことあるなぁ。。若い頃ですよ。
あとこんなことがありました。↓
結婚式の二次会か何かの席にて…
その昔、ピアノのある店を貸し切って、友人(バンドマン)の結婚式の二次会か三次会を開いていた時のお話です。僕は「今日はただのお呼ばれだからタラフク飲む!」と意気込んで、実際しこたま飲んでいて、まっすぐ歩けない状態にまで出来上がっていました。
そんな時、別の酔っぱらった誰かが、、
「アンディさーん(※僕のことです)、ピアノ置いてあるよー 何か弾いてよ~」
みたいなノリになって、20人くらいの皆さんの前で弾かざるを得ない状況になってしまいました。そして案の定大撃沈。その演奏中は間違えても「まいっかー」などと陽気なノリだったのですが、酒が抜けるにつれ「大変なことをしてしまた・・・」と青ざめることに。勇気を出して断ればよかったよ。
まとめ的な
要するに指を動かすのは「脳」が大事ということなのです。もし酒の席で急きょ演奏せざるを得ない状況になってしまったら、脳に “ちゃんと弾け、流れを見失うな” と叱咤激励して、難局を乗り切ってください。短めでかつ簡単なCMソングとかをいくつか適当につなげて、お茶を濁すのがいいです(笑)
お酒は適量に、って中年のサラリーマン健診の風景みたいですね。。ライブ前にほんの少量だったら多少の緊張ほぐしに有効かもしれないけど、飲みすぎは演奏にとってあまりいいことはありません。「飲んだら弾くな、弾くなら飲むな」ですよ!(笑)