よいピアノ運送業者(引越し業者)の見分け方
2018/11/23
以前本ブログにて「ピアノの運送専門業者について」という記事を書いたのですが、今回は「よいピアノ運送業者(引越し業者)の見分け方」みたいな感じで展開してみたいと思います。ご参考までに。
はじめに
ピアノの購入時、購入者自身がピアノ運送業者を選んだりはあまりしません。普通はピアノを購入した楽器屋が「提携している信頼のおける業者」に輸送・搬入の手配をしてくれます。しかし引越しなどで生ピアノを運ぶ際は、基本的に自分で手配する必要があります。
業者選びの最初のポイント
単に「ピアノを移動させる」というのならばピアノ運送専門業者を選ぶことになると思いますが、大半は「引っ越しをするのでピアノも一緒に新居に持って行く」というケースが多いのではないでしょうか。
引越しが前提ならば、以下の2つから選ぶことになると思います。
①引越し業者に丸ごと依頼
②引越し業者+ピアノ運送専門業者の別々に依頼
引越し業者とピアノ運送専門業者の料金相場の違いは?
業者によって様々ですが、単純に料金の相場だけで見れば、引越し業者もピアノ運送専門業者も大きな金額の差はありません。ただし引越しにかかる総額を考慮した場合、引越し業者に頼んだ方が安くなる場合が多いです。
引越し業者とピアノ運送専門業者の「ピアノ搬送に関するノウハウ・サービスの差」はある?
引越し業者の中には、ピアノ引越しに関する専門のスタッフを置いていることがあります。中には(ピアノ搬送に関する)研修制度を設けている業者もあり、ピアノの基本的な扱い方に関しては、専門のピアノ業者と比較しても遜色ないノウハウを持っているところも存在すると思われます。
だったら「引越し業者 一択」でいいんじゃないの?
ここが難しいところです。引越しで怖いのが「安価な業者に頼んだら、梱包や養生が甘く、大事な物に傷を付けられた」なんてトラブル。僕の周りでもよく聞きます。“研修済ピアノ専門スタッフ”が派遣されてきたとしても、実務経験に乏しいアルバイトというケースもありえるわけです。
特にピアノは思い入れがある人が多く、できれば専門経験(および実務経験)豊富なピアノ搬送スタッフにお任せしたいところです。
失敗しないピアノ引越し業者の選び方(本題!)
まずは複数の引越し業者(ピアノ運送専門業者)のホームページやブログを検索し、各社の情報を収集・確認します。そして信頼できそうな業者に電話かメールをしてみます。ここまでは普通ですね。
なお、メールのみで最後までやり取りを行うのはお勧めしません。というのも、事務員さんの対応がそのまま作業品質につながっている場合も少なくないからです。最初はメールのみでもいいですが、最後は電話にて詳細の確認を取ることをお勧めします。
「いつ掛けても電話がつながらない」なんて業者は論外ですが、メールのみで進めようとする業者も要注意の可能性があります。メールだとある程度の定型フォームがあり業者の “顔”は見えにくいので、電話での応対品質を大きな判断基準にすることをお勧めしますよ。
確認ポイント
気になる点は何でも聞きましょう。以下に例を挙げますのでご参考までに。
【サービス面】
・移送の際は、ちゃんと屋根付きの車両か?(雨の日はどのように作業をするか?)
・制服は着用しているか?
・作業時間の連絡はいつしてくれるのか?
・作業日は選択できるか?
・作業方法の説明はあるか?
【料金面】
・追加料金はどのような時に発生するのか?
・料金の内訳がはっきりしているか?
補償について
比較的新しいピアノに少し傷が付いたとしても、新品での買い替えはまずありません。これはたとえ保険に加入していたとしてもです(→原則は修理での補償)。仮に全損となったとしても、同等品(中古ピアノ)での補償になります。
特に高額なピアノや美術品扱いのピアノの場合は、事前のやり取りの中で補償内容を確認することをお勧めします。
まとめ
最近では、引越しの最安値が検索できる比較サイトも有名ですね(TVCMでも流れています)。ただし低価格だけにこだわると、あとでトラブルになる可能性も高くなります。自分にとってそのピアノがどのくらい大切かを認識し、信頼できる業者をじっくりと選びたいですね。