【Vol.316】K&M（ケーアンドエム）/ 18810 RUBY RED ～珍しい赤色スタンド
2018/11/28
今回ご紹介する機材はK&M（ケーアンドエム）のキーボードスタンド・「18810」です。これは、キーボード用スタンドとしては極めて珍しい “レッド”なカラーバリエーションもあるということで、今回取り上げさせて頂きました。通常の黒バージョンは18810ですが、赤バージョンの型名は「18810 RUBY RED」となりますね。
なおK&Mといえば、楽器用スタンドを始め、譜面台、マイクスタンド、スピーカースタンドなどのラインナップで有名な “スタンドメーカー”としてお馴染みです。
18810の特徴（感想入り）
いわゆる “テーブルタイプ”のキーボードスタンド。見た目的には陸上競技用のハードルみたいな感じですね（もちろん陸上のそれのように簡単には倒れません）。。特別骨太なパーツは使用していませんが耐荷重は50kgまでと、ステージピアノも安定して乗せられる数字と言えるでしょう。なおアーム長は345mmとなっています。
全体的にシンプルな作りですが安定性は高く、足元も広々と使えるのでペダル類が多い人にとっては都合のよいモデルだと思います。
高さ調節について
高さは28段階（600～1,020mm）で調整可能であり、最小の変化高（量）は15mmとなります。これだけ細かな調整ができるというのは、演奏時の高さにこだわるプレイヤーにとっては非常にうれしいところです。演奏者の身長にもよりますが、座奏／立奏どちらでも問題なくいけると思います。
なお高さを変えるにはレッグフレームのノブを外して穴を変え、ノブを締めるといった感じ（→ドライバー等の工具不要）。もちろん左右の高さはきっちり合わせる必要があるのですが、穴には目印があるのでガイドにはなるでしょう（→穴3つおきにローマ数字[I、II、III、IV…]が刻まれている）。
ただし暗いステージ上でいきなり高さを変えるとなるとちょっと見にくいので、あらかじめ好みの高さを決めておいて油性の白マジック等でマーキングしておくことをお勧めします。
横幅調節について
正面の横棒部には、中心点をセンターとして鏡対称にa～fまでの穴が空けられています。左右のアームを同じ穴（アルファベット）に統一し、同様にノブで締めるというやり方です。
気になる横幅のレンジは180～790mm。88鍵キーボードでもまず問題ない横幅が確保できると思います。
オプションの2段鍵盤用アタッチメント・「18813」について
18810の付属アームを取り外し、本アタッチメントのみで2段サポートをするもの。上段は高さ調整（200～300mm [10段階]）・角度調整（0～20° [5段階]）も可能です。ルビーレッド用のアタッチメント（→赤）もありますね。
なお18810付属のアームに比べて（下段アームの）長さは55mmほど長くなります。上段アームとのバランスを取るために長くなっているのかは不明ですが、若干突き出る感じになりますのでちょっと注意です。
耐荷重については取扱説明書で25kgと書かれており、これは上段アームの耐荷重を指します。
収納の際は
左右のレッグフレームを一旦抜いて90°回転させはめ直すと、非常に薄く収めることができます（それなりに大柄にはなるが）。フレームの縦・横の幅長が同じだからこそできる芸当ですね。これならば車にも比較的積みやすいと思います。もちろんアームは取り外し可能。
こんな人に向いている
・ペダル類が多い人（→足元ひろびろ～）
・ライブで座演／立奏のどちらでも使えるものを探している人
・人とは違った色で目立ちたい人（→ルビーレッドな輝き）
・Nordシリーズの鍵盤と色を合わせたい人（→2段上下共Nordだったらさらにおすすめ）
うーん、本スタンドはやっぱり赤色が用意されているのだから、Nordなどの赤色の鍵盤と合わせたいところですよね。『弱虫ペダル』の鳴子くんのように「派手（デーハー）」を信条とする赤好きの人にとっては（笑）、ステージ上でのトレードマーク代わりになるかもですよ。
仕様
■テーブルスタイル・キーボードスタンド
■色：ブラック（18810）/レッド（18810 RUBY RED）
■本体重量：9.5 kg
■高さ：600～1,020mm（最小変化高：15mm） ※28段階
■アーム長：345mm
■耐荷重：50kg