キーボーディスト、脱初心者を目指す

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音色ごとの音量バランスを整えよう! ~キーボーディスト的音量統一計画

2017/12/25

 今回は、キーボーディストが操る様々な音色の音量に関するバランスについてお話してみたいと思います。音量バランスという面で見れば、「今日の現場は生ピアノ系音色のみ」というケースでは個人的にラクなんですよ。多少ピアノ譜が入り組んでいたとしても、逆に演奏に集中さえすればいいわけです。
 
 
 でも多数の音色を扱う現場ではどうでしょう。例えばピアノ、エレピ、オルガン、ストリングス、リード(ソロ用)、デジタルなシンセ音色、サンプラーなどの音色を一度に扱うケースにおいて。このようなケースでは聴感上、各音色の音量バランスが適正に感じるよう整えておくべきだと考えます。
 
 
 

突然の音量変化に注意!

 音色を変更後、突然キーボードの音量だけが突出してしまいバンドサウンドのバランスが崩れる、というのはまあよくあることなのですが、バランスが崩れるばかりか突然大音量になることにより健康上の被害(→スピーカー近くの人が耳をやられる)が出かねないなど、ゴメンで済まないケースも出てきます。
 
 ピアノの音量が小さいからといって安易にボリュームを上げ、そのまま耳をつんざく大音量ノコギリ波リード音色にチェンジしてしまうといったケースも同様ですね。十分に気を付けたいところです。
 
 
 

環境により “音量バランス”はまちまち

 よくあるのが、自宅でヘッドフォンにて作った音量バランスが、リハーサルスタジオにて鳴らしたら全然通用しないなど。具体的には『ピアノがほとんど聴こえてこない』、『ストリングスやパッド音色に至っては全く聴こえない』みたいな。。ああ、よくあるわ~
 
 
 リハーサルスタジオにてそれらを修正したとして、もっと広いライブハウス(あるいはライブホール)では、やっぱり整えた音量バランスが崩れるなんてこともよくあります。これは演奏スペース(会場)やセッティングの環境により変化してしまうのであり致し方ない部分ではあります。それ故、キーボーディストは自身が鳴らす音量管理(調整)の意識も高めていかなければならないですね。うーん大変。。
 
 
 

留意点を考えてみた(個人的)

①音量バランス(各鍵盤音色)はリハーサルスタジオを基準に決める

 リハーサルスタジオにはライン録音をしてくれるところもあるので、僕はそれで音量バランスを客観的に聴いて調整することが多いです。ポイントは楽器間のバランスはとりあえず気にしないこと(ドラムが大きいとか低域が出すぎてるとか)。これはスタジオスタッフのミキシング能力(好み?)とかにも左右されるので、オケ全体の絶対的なバランスという意味ではあまり気にしなくていいのかなと。。でもキーボードの各音色の音量バランスを調整するには、このライン録音は比較的くっきり聴こえることから有効だと考えます。
 
 
 スタジオ内にて専用小型レコーダーを設置して録音という手もありますが、設置場所によって大きく差が出たりするので注意してくださいね。
 
 
 僕は、そうしてスタジオにて整えた音量バランスは自分の中での基準と定め、さまざまな演奏会場でもその基準内の±10%以内を目安に各音色の音量を変化させるよう一応決めています。まあこの辺りは人それぞれだと思いますのでご参考程度に。。
 
 
 

②なるべく機材の内部的パラメーターにてバランスを取るようにする

 僕の場合、最初のリハーサルスタジオでライン録音した音源を聴き、最も音量が小さかった音色を基準にして他の音色もバランスを取っていきます。大抵はパッドやストリングスなどの薄い音色が聴き取りにくく、オルガンやリード音色がデカいといった感じですね。
 
 
 『もうすぐシンセ・リード・ソロが来る!』といって目盛りを2つ上げる(そして終わったらつまみを元に戻す)というスタイルも人それぞれだとは思いますが、演奏中に元に戻すとかは忘れがちなので、個人的にはできるだけシンセ内部でプログラミングするようにしています。
 
 
 

③各音色のベロシティ感度を調整しておく

 音色によってはベロシティ(→鍵盤を押す強さ・速さ)によって、アタック部分の音色が必要以上に強く出てしまうことがあります。強く叩けば普通は大きな音が出るものなのですが、それによりピアノなど音色のニュアンスが変わって、意図しない音色になってしまうこともしばしば。。またストリングスだと毎度毎度アタックだけが強調されてしまい、個人的に思うところの「不自然な音色」と感じることもよくあります。
 
 
 最近のシンセは優秀なので、鍵盤タッチの強弱をいくつからの中から選べる「ベロシティ・カーブ(変更)機能」というのが大抵ついています。機種によって様々ですが、どれだけ強く叩いてもMAXのベロシティ(→MIDIベロシティ127)にならないなどの設定ができるものもあります。事前に色々試してみるとよいですね。
 
 
 

④ライブリハーサル時の機材のボリューム(音量)設定は50%を基準と決めておく

 50%というのはあくまで一例であり、別に60%でも70%でも構わないと思います。ポイントは100%全開にしないことと、自分の中で基準を設けること。
 
 
 ライブハウスでは一般に各バンドごとのリハーサルを行い、各楽器パートの音量を、バンド全体としての音量としてバランスが適正になるようにPAさんが調整してくれます。順番になると、『ではキーボードさん、使う音色を全て鳴らしていってください』と指示されますね。この時に100%フルテンで出してしまうと、演奏中のボリュームUPがそれ以上できなくなってしまいます。ライブになったらいきなり「隠し音量を全開にする」というのは現実的ではありませんが(→PAさんが迷惑する)、ちょっとした補正のために多少の音量マージンは用意しておいてもよいと思います。
 
 
 そして基準を設けることとは、50%なり60%なり、自分の中のルールとして “基準音量”を決めるということです。ここでの50%というのは、キーボード(あるいは音源機器)のボリュームつまみ、あるいはボリュームスライダーのちょうど中間に位置することから分かりやすい、という意味です。つまみだったら大抵はてっぺん(12時の向き)になりますよね。自分ルールでの “基準音量”を設定する際に、ちょうど中間だったら認識しやすいという理由です。
 
 
 

まとめ的な

 まあ音量バランスというのは自身の感覚に拠る部分も大きいわけで、実際難しいところではありますね。。交通の騒音計測に用いられる「騒音計」などを使って客観的にdBを計測してもいいかもと一瞬思いましたが、オケ全体が鳴っている状況において、特定の音色のみの音量を測定するというのは非常に難しいですね。。そもそも「騒音計」って全然音楽的な響きじゃないじゃんね。。(ぶつくさ)
 
 
 まあさておき、「自分の鳴らす音色に関しては責任持って音量管理するのが大事!」ということだけでもお伝えできれば幸いですね。鍵盤弾きって大変だわ~

 

 

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