『キーボード・マガジン 2019 AUTUMN (No.406)』(リットーミュージック発行)
2019/10/20
3か月に1度の楽しみ、キーボード・マガジンの最新号である「2019 AUTUMN号」、発売されてますね。今号の表紙は作曲家の梶浦由記さん。
特集記事は「アニメと音楽の関係」となっていて、いわゆるアニソン総力特集!といった内容に仕上がっていますね。キーマガ誌でアニソンが巻頭特集を飾る号というのも、今までありそうでなかった感じです。 多分初めてじゃないかな。
特集・アニメと音楽の関係
日本を代表するアニメ劇伴音楽の作曲家インタビューや、アニソンの歴史、代表的な名曲などをこと細かく解説した特集記事。
アニソンと作曲家の歴史
黎明期から2000年代までのアニソン史を、多数の曲/作曲家を挙げて解説する8ページほどの記事。完結にまとめられてはいますが、日本におけるアニソンの歴史がひととおり分かる良い内容になっていると思います。
アニメの名曲分析
様々なジャンルから選んだ、いわゆるアニソンの名曲・代表曲(主題歌/挿入歌)10曲を分析した記事。音楽理論を元にしたやや難解な解説文章ではありますが読み応えはあります。
紹介機材
DEXIBELL(デキシーベル) VIVOシリーズ他
DEXIBELLというブランドはイタリア発のキーボード・ブランドであり、日本ではまだあまり知名度は高くない感じですね。というか、今年9月から日本でも取り扱うようになったとのことで当たり前か。。でも商品名の “VIVO”シリーズという名前は何となく聞いたことがあるというマニアの方も居るかもしれません(笑)
記事を見た限りでも、様々な音源を内蔵した61/73/88鍵モデルが取り揃えられており、Nordのように今後日本でも広く展開されていくか興味深いですね。
ちなみにDEXIBELLの鍵盤にはFATARのものが採用されており、ついでに(?)FATARの工場見学の様子も6ページにわたり記事が組まれています。
以前僕もFATAR鍵盤について本ブログで記事をまとめてみたのですが、今回キーマガさんのこの記事により、FATARについての最新情報が手に入ったという感じですね。
関連記事:FATAR(ファタール) ~信頼の鍵盤メーカー
FATAR鍵盤に興味を持ってしまったディープな方は、今号のキーマガ誌と共に、ぜひ私めの駄記事にも目を通して頂きますと幸いです(笑)
紹介機材(続き)
Moog One
Roland Fantom(Fantom-6、-7、-8)
モーグのMoog Oneは61鍵盤を搭載したポリフォニック・アナログ・シンセサイザー。往年のMemory Moogを彷彿とさせるような重厚な見た目が特徴ですね。
仕様・内容については僕ごときが語るのはよろしくないので割愛(汗)。でもとんでもなくすごそうです(価格もすごい)。できれば付録CDにデモ音源を収録して欲しかったです。
ローランドのFantomは、2002年初頭頃に同社がリリースしたデジタルシンセ「Fantom」を、名前をそのままに現代風に進化させたオールインワン・シンセサイザーといったところでしょうか。いや、僕は実際触ったことがないから想像の範囲なんですけどね。。新開発の “ZEN-Core”という最先端音源を搭載しているとのことです。
これも後年、「旧Fantom」「新Fantom」などのように呼び分けられることになるのかも。
スコア(楽譜)
Get Wild(TM NETWORK)
ルパン三世のテーマ ’78(大野雄二)
やさしさに包まれたなら(荒井由実)
愛の夢 第三番(フランツ・リスト)
アニソン特集ということで、掲載スコアも “それ寄り”にまとめてありますね。なおGet Wildはフルパート譜、ルパン、ユーミンはピアノ譜となっています。
関連記事(前号):
『キーボード・マガジン 2019 SUMMER (No.405)』(リットーミュージック発行)