ライブの出演順は何を基準に決まるのか?
2018/11/25
対バン形式のライブ・イベントに参加する際、当然ですが、他の複数のバンドと同じ日に同じ場所でライブをするということになります。そこで気になるのはやっぱり「出演順」ですよね。ライブ当日の出演順によって集客数・盛り上がり方も変わってくるので、演者側としては結構重要な要素だったりします。
僕も数えきれないほど(ライブハウス主催の)対バン・ライブに参加してきたのですが、出演順に関して「くじ引き」「じゃんけん」などで決めたことは一度もありません。ではどうやって決まるかというと「ライブハウス(もしくはイベンター)側の判断」によるところが多いです。知ってました?
出演順はどうやって決めている?
僕も実際、過去に何度かイベント主催者に聞いてみたことがあります。
僕 「やっぱり人気・実力のあるバンドは最後の方になるんですか?」
店 『う~ん 色々な要素を加味して総合的に決めているので、一概にそういうわけではないですよ』
むー、うまくはぐらかされたようでかえってモンモンとします(笑)
さらに突っ込んで聞いたら、その “色々な要素”の例を挙げてくれました。ちょっと紹介してみたいと思います。
イベント盛り上がりのため
人気のあるバンドを最初に持ってきてしまうと、そのバンドの出番が終わってしまうと(そのバンド目当ての)お客さんも一気に引いてしまうことがよくあります。格闘技のタイトルマッチや大相撲でも、実力者・人気者が登場する前に多くのカードが組まれ、徐々に会場を暖めていくというのが常套ですよね。まあ合同ライブ・イベントの場合、明確な「メイン・イベンター」を表記していない限り、その他の出演者を「前座」と見るのは失礼な話なのですが。。
とはいえやはり集客力があるバンドはイベンターにとっては「ドル箱」であり、最後まで出番を引っ張ることで、イベントの成功(→興行的な面からも)につながりやすいのだと思われます。
また、18歳未満(高校生とか)のメンバーがいるバンドにおいては、常識的に早めの出番として組まれることが多いですね。
バンド転換時の機材セッティングをスムーズに回すため
各バンドによって使用する(持ち込む)機材も色々あります。中にはドラムセット丸ごと一式入れ替えたりとか、巨大な「マイキャビネット」(→ギター/ベース用アンプ)を持ち込んだりとか、バンド入れ替えに時に大掛かりになりがちなケースもあるそうです。
そこで、機材の入れ替え(配置替え)をしやすいような出演順を組むこともあるそうです。結果、転換時の時間短縮につながり、お客さんを待たせることなく進行できるという感じですね。
出演者の都合
例えば、、
「(どうしても外せない仕事があって)仕事帰りに直接ライブに合流するので、出番は3番目以降にして欲しい」
「遠方にて終電が早いので、午後8時半までには出番を終えて完全撤収したい」
など、出演者の都合も聞いて、可能な限り考慮に入れてくれるそうです。ちなみに地方のライブハウスでのライブって、車で来ていないと結構「撤収デッドライン」が早かったりするんですよね。。終電が21時台だったりして大急ぎで帰ったりします。
一応まとめ
上記のように、必ずしも「実力者・経験者・人気者」のバンドがトリを務めることではないということで、
「しょっぱなかよー 俺らナメられてるなー」
「トリか~ どどどどーしようー 緊張するわぁぁー」
などと、必要以上にテンションを上げ下げさせる必要はなさそうです。
なお出演順は、通常だと開催日の2週間前くらいにはライブ主催者側から出演者に通知されます。とはいえ名古屋・栄周辺(→いわゆる繁華街)のいくつかのライブハウスでは、当日会場入り(AM11:00頃)するまで分からないというところも多いですね。これは何故なのでしょう??
そして集客のため「今日は○番目の出番になりました、だいたい○○時頃です! みんな来てね!」などと大急ぎでSNSで告知したりします。これって名古屋だけなのかなぁ。。。