“自分以外が” 鍵盤音を演奏する5つのアイデア ~手が足りない!時に
2018/11/25
コピーバンドにおいて、オリジナルのCD音源を忠実に再現したいのだけど、音色数が多すぎて完全に再現が不可能なケースってあったりしますよね。もう一本手があれば…、と思ったことは個人的に多分500回くらいあります(笑)
どうしても音を省略したくなくて、何がなんでも再現したい場合、どのようにしたらよいかちょっと考えてみましたよ。
自分以外の人(物)が鍵盤音を演奏する5つのアイデア
①シーケンサー(打ち込み)で自動演奏する
機材によっては電子音以外(唄のコーラスパート→3度下など)とかも追加できるので、機材を使いこなし、とことん追求したらかなり豪華なオケに仕上がることでしょう。
ただし一人で完結させるならともかく、いわゆる一般的なバンド編成(ボーカル、ギター、ベース、ドラム)の場合、結構めんどいです。いろいろな手法が考えられますが、ドラマーの理解・協力はほぼ必須になってきます。
この辺りのノウハウについては非常に長くなるので、機会があればまた別の記事にまとめてみたいと思います。
②キーボーディストを2人にする
これは条件的に可能であれば手っ取り早いですね。役割分担は明確に決める必要があります。
本ブログ内参考記事:「ツイン・キーボードについて考える」
③他メンバーに担当してもらう
ギターが2人のバンドだと、2人とも終始演奏しっぱなしということは少ないです。そんな時にちょっとしたフレーズを(鍵盤で)弾いてもらうようお願いします。鍵盤未経験者の場合、あまり難しくないフレーズを用意してあげるとよいですね。ボーカルさんにお願いするって手もあるかも。
プロのライブでも、ギタリストがパートタイム的にキーボードを操るケースがありますね。
④ライブのお客さんに協力してもらう
これ我ながら名案だと思います(笑)。フレーズをあらかじめサンプリングしてハンディ・サンプラーなどに仕込んでおき、ライブ当日にぶっつけでお客さんに音出ししてもらいます。ある程度鍵盤を弾ける人、という目星が事前に付いていれば、小さなキーボードを手渡してもいいかもしれません。
ポイントは「最悪なくてもいい音」「超簡単なフレーズ」「あまり主張しない音色」を用意しておくこと、です。観客側を引き込むことができるので、ライブ自体も盛り上がる可能性が高くなるというメリットもあります。
⑤足鍵盤を追加
両手以外でも音階を奏でられる手段といえばやはり「足鍵盤」でしょう。これは何もオルガンやエレクトーンだけのものとは限りません。MIDIでシンセ等とも接続可能です。ただし出費と運搬(の大変さ)は覚悟しておかないといけませんね。。1オクターブもあれば十分でしょう。
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それでも難しい場合…
上記のようなアプローチを試みたものの、やっぱり自分一人でなんとかしなければいけない場合はあります。どうしたって仕方がない時もありますよね。。そんな時僕の頭の中にはある2文字がよぎります。
妥協(だきょう)
要するに、オケにおいてあまり重要でない音色のフレーズは省いてしまいます。プロのライブを見ても、意外と省略してるんですね。妥協ありじゃん おーいえー! 否、プロは妥協なんて概念で音を省略しているわけではないですよね。。
どの音色を省略するか?
はじめに、「この音色のこのフレーズがあるからこその、この楽曲の気持ちよさ」みたいに、核となる音色をまず確定させておいて省略する音色を絞り込んでいきます。
そうやって、右手・左手の配置等をどのようにするかをイメージしプログラミング(セッティング)していきます。余談ですが、僕個人としてはこの工程が一番楽しかったりもします。
つぶやき的な
いかがでしたでしょうか。僕は他の人に頼んだりするのは苦手なタイプなので、何とか自分ひとりで解決しようとする傾向があります。
色々再現したいと思う結果、一台の鍵盤で複数音色をスプリットしたり、ペダルを使ってプログラムチェンジしたりなど、あらゆるノウハウを総動員し臨みます。そこのところの具体的なお話は、また別の記事にて順次紹介していく予定です。