ボリュームペダルとエクスプレッションペダルについて ~後編
2018/11/18
前回の記事「ボリュームペダルとエクスプレッションペダルについて ~前編」の続きで、今回も両ペダルについて掘り下げてみたいと思います。
さてボリューム/エクスプレッションペダルを選ぶ際のポイントを、(私の経験上で恐縮ですが)いくつか挙げてみたいと思います。まあ実際キーボード用としてはそんなに種類も出ていないので、ギター用に比べれば選択に迷うことは少ないです。
本体の大きさ、重量
大きくて重い方が、演奏中にズレにくく安定性は高いです(持ち運びは難儀ですが)。とはいえ軽いものでも、ちゃんとガムテープ等で固定しておけばライブ時でも問題ありません。
ミニマムボリュームつまみ装備の有無
最小音量を調節するつまみのことです。特にオルガンを本格的に弾くことを前提に購入を考えている人は、そのつまみが装備されているか事前にチェックすることをお勧めします。
踏み込み(ストローク)の深さ
深い方が一般に音量のコントロールがしやすいです。
踏み込み時に感じる “重さ(適度な抵抗感)”
あまりに軽いと、足を軽く乗せただけで角度が変わってしまいます。なのである程度重い方が扱いやすいと個人的には思います。
試奏がおすすめ
実際は、ペダルも楽器屋で(シンセ・オルガン等につなげて)試奏させてもらうのがよいですね。踏み込んだ時の感触とか、踏み込み量と音量変化が自分のイメージにマッチしているかどうかをチェックしたいところです。
中には、踏む角度により(音の変化量が)大きく変わる特性を持っているものもあります。踏み込み始めではあんまり変化しないけど、踏み込み後半では急激に変化したりとか。。これは実際に試して体感してみないと分かりにくいですね。
中古品はちょっと注意!
なお中古のペダル購入はちょっとだけ注意が必要です。中古機材購入全般に共通する留意点なのですが、物理的な可動機構を持つ機材は、その可動部から劣化しやすいのです。つまり、“歯車が回る”とか “円盤が回転する”とかいった部品がある機器ですね。
ペダルの内部を分解してみると、回転部分の歯車にはグリス(機械油)が塗られているのが確認できます。中古品の中にはグリスが乾燥し、歯車がすり減って粉をふき、結果、踏むたびにノイズが乗るなんてものもありますので、購入の際には注意して下さい。
新品で買ったとしても、経年によりグリスを塗った方がいい時もきます。その際は楽器屋(もしくはオーディオ屋の店員さん)に相談してみるのもいいですね。
それにしても僕は分解ばかりしていますね。。
ボリュームペダル/エクスプレッションペダル ギャラリー
前回の記事「ボリュームペダルとエクスプレッションペダルについて ~前編」でも数機種紹介したのですが、その他のモデルにも触れてみましょう。
→ サウンドハウスで「BOSS FV-30L」の価格をチェック
割と最近発売されたモデルである「BOSS FV-30L」(ボリュームペダル)。FV-500Lと比べるとデザインが大きく変更されています。
→ サウンドハウスで「BOSS EV-30」の価格をチェック
こちらは2系統のEXP OUT端子を備えた「BOSS EV-30 DUAL EXPRESSION PEDAL」(エクスプレッションペダル)。コンパクトなのに2系統EXPということで使い勝手はよいですね。
→ サウンドハウスで「KORG EXP-2」の価格をチェック
「KORG EXP-2」はお手頃ボリューム/エクスプレッションペダル。本体は軽いので、ライブ演奏の際にはガムテープ等で床に固定することをお勧めします。
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ローランドの定番エクスプレッションペダル「EV-5」。
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ローコストな製品群で知られるベリンガーの「BEHRINGER FC600」(ボリューム/エクスプレッションペダル)。価格の割に重量感があります。