バンド組みたい! どうすればいい? ~90年代的メン募回顧録
2018/11/24
ここ20~30年でのテクノロジーの発展は目覚ましく、音楽(制作・バンド)活動においても、時代によって大きく流行が変化したなあと感慨にふけったりします。
特にこの20年間でバンド活動において、最も大きく革新を遂げたといえるのはインターネット(の普及)でしょう。ネットの普及に伴う “音楽を取り巻く環境”は近年、より多様化が進んでおり、20年前からは想像もできない世界になっています。
ここからちょい思い出話
若き頃、自分のバンド組みたい!(≒モテたい!)と思って楽器まで買っちゃったはいいが、いかんせんどのようにメンバーを集めたらよいか分からない。当時はネットでのメンバー募集掲示板もほぼ皆無の時代です。バンドを組んでいる職場の仲間に相談したら、次の方法があるとのことでした。
①楽器店やライブハウス、スタジオに、募集の貼り紙を貼らせてもらう
これは人見知りな自分にとってはハードル高かったですね。「いきなり押しかけて断られたらどうしよう・・・」とか。
楽器屋さんで大きな買物をすればスタッフさんとも距離が縮まるかもと思い、あえて近所の楽器屋で楽器買ったりもしました。
②雑誌に募集の投稿をする
これはバンドマン向けの音楽雑誌に投稿するというもの。掲載までに2~3月待たなければいけないし(そもそも必ず掲載されるとも限らない)、そこから個別に連絡を取り合うというスパンを考えると、+新メンバーでのスタジオ練習にこぎつけるまで半年近く掛かるなんてこともありました。
ちなみに募集記事ですが、あれ読んでるだけでも結構面白かったですね。例えば。。
都内でボーカル以外全員募集
当方プロ志向
ヤンキー不可
デブ不可
みたいな(笑)
投稿できた雑誌といえば『BANDやろうぜ』(宝島社)や、『GiGS』(シンコーミュージック)辺りが有名でした。90年代初頭の当時はLUNA SEA、黒夢などのビジュアル系バンドが一定のファン層を確保していて、実際コピーバンド界隈でも彼らのコピーが非常に多かったですね。
完全に余談ですが、「当方」って言葉、日常会話ではあまり使われず、“バンドメンバー募集(応募)”の時に頻繁に目にする専門用語みたいでしたね。。
データのやり取りはアナログでした
スタジオ音源のやり取りにしても、昔は録音したテープ(もしくはMD)をダビングしてメンバーに郵送(!)したりして、えらく手間と時間とお金がかかったのを覚えています。おかけでメンバー全員の住所を知っているのは当たり前みたいな、今考えるとちょっと不思議な感じですね。今だと本名すら知らないというメンバーも居るくらいだし。。
まとめ的なつぶやき的な
現在ではネットの普及で、いわゆるメンバー募集の投稿は全国・全世界に一瞬で発信できますし、バンドなんか組まなくても自身で全パート録音した「完パケ」の音源を、ネットで公開なんてことも当たり前のようにできます。これも20年前のバンドマンが聞いたらびっくりですね。
時代についていくのは大変だけど、自分も置いてかれないよう頑張ります。ちなみに目論んでいた “自分のバンド”は、募集貼り紙貼ったけどメンバーが集まらなくて、結局ボツになりましたですよ。。