単体エフェクターはギタリストのためだけのものか?
2018/11/29
新品の電子楽器って生楽器と違って個体差がなくて、機種が同じならば基本的に全く同じ音が出ますね(ただしヴィンテージ鍵盤だと個体ごとに状態の違うものも多い)
これがギターやベースだったりすると、自分でピックアップやブリッジをパーツ単位で交換したりなど、自分だけのカスタマイズもできるわけで、楽しそうやなぁ~と思ったりもします。
またギター・ベースの場合、同じ型番だったとしても材の部位などによって微妙に個体差があって、“同じものは2つ無い”という感覚なんだろうなと思います。ここら辺は、電子楽器的にはほぼない感覚なのでちょっとうらやましいですね。
でもハード的にサウンドの差を出したい!
ではキーボーディストにとって、ハード的にサウンドの差を出すポイントは何に求めたらいいでしょう。
「誰も持っていないようなヴィンテージアナログシンセを買っちゃう」→予算的に難しいかも。。
「別にそんなの求める必要なし。演奏面で技術・個性を磨くべし」 →ごもっともですね。。
そこをあえてハードにこだわるとすると、僕が提案するのは「単体エフェクターを鍵盤につなげる」です。まあ別に僕が提案しなくても、80年代のバンドキーボーディストとかはよく使っていたとは思いますが。。
単体エフェクターとは?
単体エフェクターといえば、ギタリストなどがよく使う、足元で踏んだりするあれですね。ディストーション、ワウ、ディレイ等いっぱいあります。コンパクトなものもよく見かけます。
今どきのシンセには普通、一通りのエフェクターが内蔵されているので、外部のエフェクターなどよほどのことがなければ自分のシステムに組み込むことはないと思います。そこをあえて狙って、単体機を使ってみると面白いかもしれません。
例えば・・・
例としては、シンセ内エフェクターではあまり極端にかからないディストーション系とか。超ハードな曲に対峙する際は、ファズとか音階ほぼ無視の歪み音で臨んでもいいかもしれません。ワウとかも、クラビネット専用ととらえず、いろんな音色を試してギタリストばりの使い方をしても面白いかなーと思います。
もちろん、エフェクターによっては、導入することで操作性がよくなるというメリットも挙げられます。シンセ本体内で、パラメータをノブ等にアサインしておくという手もありますが、「仕込み」の手間はかかります。
まとめ的な
このように、単体エフェクターを駆使する鍵盤プレーヤーさんは多くないので、ハード面で差を出したい人は一度試してみてはいかがでしょうか。ギタリストさんに聞いてみれば、案外家でホコリをかぶっているエフェクターを貸してくれるかもしれませんよ。