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1990年代' Roland 楽器・機材【Vol.〇〇】

【Vol.103】Roland MS-1 ~気軽に使えるハンディ・サンプリング・マシン[1994年頃]

2018/07/01

 今回紹介する機材は、ローランドが1994~95年頃に発売したサンプリング・マシン「MS-1」です。当時の価格は39,800円(税抜)。コンパクト・サイズのお手軽サンプラーですね。

 

Roland MS-1

 

 なお本機リリースの約1年後にはヤマハから、商品コンセプトおよびサイズ感が近い(価格に至っては全く同じ)、「SU10」というハンディ・サンプラーが発売されています。
 
 
 関連記事:「YAMAHA SU10 ~リボンコントローラー装備のコンパクト・サンプラー
 
 
 

MS-1の基本スペック

 サンプリング周波数は11.64~44.1kHz(全4段階)、最大同時発音数は4音。MS-1本体のみでは最長22秒のサンプリングが可能でしたが、10MBカードの使用時には約24分のサンプリングができます(→11.64kHz)
 

Roland MS-1(advertisement)
MS-1/ローランド(株) 雑誌広告より画像引用

 
 
 

メモリーについて

 内蔵メモリー・バンクは2つ(A/B)、さらに専用カード上に3つのバンクを追加可能で、最大5つのバンクを扱うことができます。なお内部にフラッシュ・メモリーを採用しているので、電源を切っても記憶データは消えません。また、カード上に本体内の全データをバックアップしておくことも可能となっています。
 
 
 サンプル・データを本体内に読み込ませる際、フロッピーディスク入れ替えの面倒さに手を焼いていた人にとっては(笑)、この手のフラッシュ・メモリー内蔵はうれしい装備だったのではないでしょうか。
 
 
 

基本操作

①マイクもしくはラインで音やフレーズをサンプリングし、各パッドに割り当て
②必要に応じてサンプルをエディット
③パッドを押してそのまま発音
 
 
 なお②のエディットですが、本体左上にあるエディット・ボタン「SAMPLE」を押してサンプル編集モードに入ることができます。スタート・ポイント(もしくはエンド・ポイント)を変更したり、データを分割し別のパッドに割り当てたり(→ディバイド機能)、不要な部分を消す(→トランケート機能)などの編集が行えます。
 
 なお、一度トランケートしてしまったデータを復活する(UNDO)ことはできないので注意です。

 

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本機の制限

・サンプル音に音程を付けることができない(ただし全体のピッチは変更可能)
・拡張カード内のサンプル同士では同時発音不可
・他のサンプリング機器との互換性はほぼなし
・内蔵エフェクターなし
 
 
 うーん、、サンプル音(のトラックごと)にピッチ変更ができないというのはサンプラーとしてはかなり残念な部分ですね。「音の頭出しがパッド一押しでできる。反応も速い」というメリットを除けば、ほぼ当時のMDウォークマン(※録音可能モデル)でも代用可能な感じだったと言えましょうか。。
 
 
 

個人的かんそう

 上記のように制約はあるのですが、(ピッチ変更の必要があまりない)いわゆる効果音として使えば、これほどお手軽なものはなかったのではないかと思います。
 
 
 DJプレイに一味足す「フレーズ・サンプリング」を仕込んだり、ライブやDTMにSE音を加えたり、はたまた町内のお祭りのゲーム大会とかで使う『大当たり~』『はずれ~』ボイスなどの使い道もあったでしょう(笑)
 
 
 なおドラム・ループやSEなどが500種類以上収録されているCDも付属していました。44.1kHzでステレオ・サンプリングも可能でこの価格だったのですから、用途にハマればかなりコストパフォーマンスに優れた一台だったのではないでしょうか。
 
 

仕様
■最大同時発音数:4音
■サンプリング周波数:44.1~11.64kHz
■サンプリング分解能:16ビット(A/D)、20ビット(D/A)
■データ・フォーマット:MS-1オリジナル(R-DAC方式)
■内部メモリー:バンク 2(A/B)、サンプル 16、シーケンス 4
■最大サンプリング・タイム:約22秒(内蔵メモリのみ)
■外形寸法:218(W)×36.5(H)×156(D)mm
■重量:0.65kg
■発売当時の価格:39,800円(税抜)
■発売開始年:1994年末頃

 

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