ピアノを丸めて持って歩いて ~ハンドロールピアノの話
2018/11/21
今回は、丸めて運べるハンドロールピアノについてのお話です。
僕はかつて仕事で全国に出張ばっかり行っていた時期があり、家に帰れない日が週2~3日くらいのペースでありました。しかも土日出勤が多く(代休はあったけど)、なかなかバンドメンバーと予定が合わなかったりして不便だったなぁ。
ライブも近いのに、鍵盤に全く触れることができない日が続くとイライラしてきます。きー
そんな時に苦肉の策で購入したのが丸めて使える鍵盤模様の細長いマットのようなもの。各社固有の呼称はあるかもしれませんが、一般的に「ハンドロールピアノ」と呼ばれているものです。電池で動くしスピーカーも内蔵、鍵盤サイズもレギュラースケールに近いのでいいかもと思い購入しました。メーカーはすみません、忘れました。
でもって断言しますが、ちゃんとしたピアノの練習を想定して買う場合、結構厳しい部分があります。
・打鍵したつもりがセンサーが感知せず、音が鳴らない
・一般に鍵盤数が少ないので両手で弾きにくい(※88鍵のものもあるにはある)
・音の強弱がつけられない
などなど。まあしょうがないですけどね。
ただし機種によってはすぐ壊れたりとか、変な音程の音も一緒に出るとか。。そういう致命的な不具合だけは勘弁して頂きたいですね。
あと、黒鍵を弾く時はかなり違和感を感じました。そもそも黒鍵は白鍵に比べ高い位置にある(盛り上がっている)ので。。
ただし、ミスって偶然、黒鍵と白鍵を一つの指で同時に押すという、通常では考えられないミラクルがたまに起こります(笑)。これって、
(Cmaj7とFmaj7以外で)メジャー7thをルートと同時に押さえる裏ワザ と言えるかも!
そんなロールピアノですが、やっぱりというか実際僕もあまり弾くことはありませんでした。捨てた記憶はないのですが、部屋のどこに埋まっているのかも分かりません。。
まとめ的な
さておき、こういった電子楽器は、出先で運指を確認したり、音を取ったりという用途だったらそこそこ便利だと思います。紙のピアノよりも音が出るだけマシ程度に考えておくとよいかも。あまり多くを求めてはいけません!
↑ニコマク製。あくまで音取り用(あるいは旅行中の指運確認)という目的での参考商品です。これの88鍵モデルというのもあるのですが、そもそもハンドロールピアノに88鍵という “演奏性”を求めるのは酷なところです(上手に弾いている動画サイトもありますが、おそらくそれ相応の訓練をしたのでしょう)