ギターとの連携を考える(→コピーバンド)
2018/11/23
いわゆるJ-ROCKとかJ-POPのコピーバンドで、市販のバンドスコアも参照してその通りに弾いてるのに、バンドで合わせた時に「オケの音がなんか薄い…」と感じた経験はないでしょうか。
スタジオで弾いてる(聴いてる)最中はたいてい爆音だからそんなに気にならないけど、ライン録音した音を客観的に聴くと、オケのぺらぺら具合にがっくりくることがあります。
これは何故なのでしょう。他メンバーも大きなミスもないし。。 確かにラインだと音が若干細くなるのは否めないけど、それにしても薄すぎる。。
自分なりに考察…
原因はそれこそ色々あって一概に断定はできないです。とはいえ(僕の経験上で恐縮ですが)、よくあるのが例えば「原曲はギターが複数本で多重録音されているのに、それを実際弾くギタリストは一人」みたいなケース。
いわゆる今時のポップスとかロックとかのCDオケには、ギターを2~3本重ねて録音している楽曲がほとんどです。ギタリストが複数いるバンドならともかく、一人しかいなかったら、当然どの音を採用するかなどを考えてくるはずです。
例えば
ギター①(E.G.)…歪み系音色でコードバッキング
ギター②(E.G.)…リフおよびソロ
などのCD音源があった場合、ペダル(エフェクター)を駆使して、頻繁に音色・奏法を切り替えているギタリストさんもいますね。ギタリストは音作りの際、どのフレーズ・音色・演奏法を採用するかを考えているのだと思います。
そんな時にキーボードの手がもし空いていたら、オケに貢献できるかもしれません。特にギターソロ(花形!)の時は、それまでギターが埋めていたバッキングのギターパートを、ハモンドオルガン等で代用できるかもしれません。
“いまいちアンサンブルが薄いな~”と感じた箇所は、自分の本来のキーボードパートすら本当に必要かも吟味し、時にはギターパートのサポートに回ったりします。
まとめ的な
僕のクセみたいなものですが、僕は各パートの音がオケにどう貢献しているかを分析しつつ、必要に応じて自分の演奏も変化させるよう演奏するようにしています。楽譜からは逸脱するかもしれないけど、それがうまくかみ合った時は非常に楽しいからよいとします。もちろん録音した音を、あとから客観的に聴いた方がよいですね。
特にギタリストさんとはオケのウワモノを担う同士ですから、普段からコミュニケーションを取り、どんどん提案したり(されたり)という関係が築けると素晴らしいと思います。
「楽譜に書かれている自分のパートを正確に演奏するのが正解」
という考えからちょっと解き放たれると、もっと面白くなるかもしれません。
「勝手なことすな!」と他メンバーから怒られるかもしれませんが(笑)
補足的な
例えば3ピース形態のプロの演奏において、そんなに「音の薄さ」を感じることはありませんよね。それはPAエンジニア(あるいはレコーディングエンジニア、ミキシングエンジニア等)の腕とか、演奏者の技術とか、機材の使いこなし方とか、プロの現場ならではのテクニックがあるのだと思います。
一概にギターの本数だけが音の薄さの原因ではないことをフォローしておきます。