キーボーディスト、脱初心者を目指す

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キーボーディストの「棒立ち」演奏を避けるために! ~ペダルの位置を考えてみよう

2018/11/28

 

 

 ロック/ポップス系のライブ(特にアマチュア)で、キーボーディストが「棒立ち」で演奏する光景をよく目にすることがあるのですが、これ個人的にはちょっと引っかかるところなんですよねー。。
 
 
 他パートのメンバー(ギター、ベース、ドラム等)は体を揺らしノリノリで演奏していて楽しさも伝わってくるのですが、鍵盤弾きの人だけが直立不動スタイルでつまらなそうに見えがちな件。。メンバー間では楽しくアンサンブルを奏でているつもりでいても、見ているオーディエンスとしては “バンド内に温度差がある”と映ってしまいがちなのも否定できないですね。。これを少しでもどうにかできないかというのが今回の記事のメインテーマです。
 
 
 

【まずは】キーボーディストならではの悩み

 ギターやベースは楽器が体に密着しているため、ちょっと派手なアクションをしたり体を動かしても楽器はちゃんと追従してくれます(そう考えるとボーカルさんだったらマイクが “楽器”と言えるかも)。演奏中に割と自由に動けて演奏性もさほど損なわれないという意味では、これらは非常にパフォーマンス向けのパートと言えるでしょう。
 
 
 一方のキーボーディストとはいうと、(ショルダーキーボードを除いては)動き回れる範囲は狭く持ち場は基本的に固定といった感じですね。せめてノリノリ感を出すために上半身を左右に大きく揺らすことはできますが、前述したように楽器が体に密着していないため、体が動くと “鍵盤のホームポジション”がその都度ブレて、今度はミスタッチが増えてしまうなんてことも。。
 
 
 

そこで提案・ダンパーペダルの置き位置を変えてみる

 とりあえず棒立ちを避けるために、試しにダンパーペダルを端っこに置いてみましょう。クラシックピアノからライブ・キーボーディストに転向?した人にとっては、ペダルが中央付近にないのは最初は違和感を覚えることもあるかもしれません。
 
 
 ただしアコースティックピアノは基本的に立って弾くことを前提に作られていませんし、ライブでは立って弾くことが多いキーボーディストとしては必ずしも “アコースティックピアノの(正しい型の)呪縛”に縛られる必要もないと思っています。だってキーボードはピアノじゃないし(笑)
 
 
 

ペダルを端っこに置くメリット(個人的所感)

 直立不動スタイルだと、ペダルを踏む際は体重のバランスを取るためにもう一方の足(通常は左足)に荷重が集中することになりますね。左足一本で体を支えるというのは、いわゆる “休めのポーズ”。結果見ている人には “元気がない”と受け取られやすいです。
 
 
 一方、両足を開くと、足に角度が生じるためたとえ上半身を揺らしていなかったとしても、棒立ちよりもずっと躍動感が出ているように見えます。“休めのポーズ”よりは若干疲れますが、終始ペダルを使う曲ばかりでもないでしょうし、それほど長時間でもないので我慢しましょう(笑)

 

 

 

実際のセッティング例

 立奏スタイルでよく使うことになる「X型スタンド」。背の低い女性の方だったらスタンドの位置も全体的に低くなるので、内側に設置すると割としっくりくるケースが多いと思います。ちょうどスタンドの脚部がストッパーの役割を果たすので、固定用のガムテープすら必要なくなるでしょう。
 

 

 
 背の高い男性だったらスタンドの位置は高くなりがちで、X型スタンドの “開き角度”は小さくなります。こうなると内側に設置しても足は開かないので、外側に設置してガムテープで固定するようにします。
 

 

 

奥に置いてもアリかも

 人前で足を(横に)広げることに抵抗がある うら若き女子の方にとっては、ピアノ立奏のケースだと想定して、ペダルを中央右のやや奥に設置するというのもありかも。もちろんペダル位置とスタンドの開き角度は入念に計算しておくことをお勧めします(笑)
 
 
 まあライブでは必ず立って弾かなくてはいけないというルールはないので(ただしプロの現場ではこの限りではない)、最初から座って演奏というスタイルもありますね。
 
 
 

まとめ

 下半身は開きめのポジションを取ることで、上半身の自由な躍動を生むのにもつながってきます。結果、キーボーディストも “楽しくバンド演奏に参加している”という雰囲気がオーディエンスにも伝わると思いますよ(笑)
 
 
 ちなみに、個人的に最も立奏時の立ち振る舞いが上手だと感じるのは、やはりヒイズミマサユ機(H ZETT M)氏。この人の演奏時の挙動は本当に変幻自在でしかも実にサマになっています。これも才能なのか。。
 
 
 あと沖祐市さん(東京スカパラダイスオーケストラ)や、ちゃんMARIさん(ゲスの極み乙女。)は、横方向のスイングが多いですね。注意深くライブ映像などを観ていると、スイングしていても指はちゃんと(自分の決めたと思われる)ホームポジションに置いていることを確認できます。ライブDVDなどは、こういった直接的な演奏以外でも勉強になることが多いので、観賞する際の参考にしてみてください。

 

 

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