たかが「椅子」、されど「椅子」 ~鍵盤演奏用の椅子について
2018/11/24
自慢でも何でもないですが、僕はライブでのキーボード演奏時の椅子にはちょっとうるさいです。
自室でのピアノの練習だったら椅子に座って弾くのが普通ですが、ライブだと立って弾くというスタイルの人がどちらかというと多いですね。でもライブでも座って弾きたい派の僕としては、ライブ会場に自分の椅子を持参するようにしてます。
そもそも鍵盤演奏用の椅子にはどういった種類があるのでしょう。
丸椅子
これは学校の音楽室にあるようなものをイメージして頂ければよいですね。クラシカルな雰囲気のものが多く、“ピアノ椅子といえばこれ!”という人も多いでしょう(以下広告リンクはカバーのみ)
頭部をくるくる回転させて自由に高さが変えられるという利点がありますが、中央の棒一本で演奏者を支えているので、ふとしたはずみで倒れてしまいそうで、子供向けにはちょっと心配です。あと、結構重いです。
高低自在椅子
これも学校の音楽室でよく見かけますね。背もたれがついていて、数段階に分けて高さ調節できます。四本足で安定性も高いので、小さな子供でも後ろに落ちてしまうことがないので安心です。いわゆるピアノ演奏会でもよく目にします。
連弾用の横幅の広いものや、連弾における左右別々の高低差が調節できる「親子連弾椅子」なんてのもあるみたいですよ。
ここからはちょっとライブ向けのお話
ここまではどちらかというと “室内などに固定されているピアノ用椅子”といった感じですね。どちらも重量がありかさばるので、外などで演奏する機会に「マイ椅子」として持って行くことはまずないと思います。
続いて “外で演奏する向け椅子”を紹介してみたいと思います。「別にバンドなんてやらないんだけど。。」と思っているお母さまたち、地域のちょっとした野外演奏イベントなんかに、お気に入りのマイ椅子があればいいと思いませんか? もちろん “座って弾きたい派”のバンド・キーボーディストの人達もよかったら読んでみてください。
組み立て式横長椅子
頭部と脚を取り外しができ、運びやすいよう折りたためるものもありオススメです。個人的に椅子の高さは非常に重要で、両腕の高さと鍵盤の高さが自分にとってしっくり来るように調整済のものを持ち込みます。
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これが数センチ上だったり下だったりするとどうしても違和感を感じてしまい、演奏中も「なんか違うなんか違う」と集中力を欠いてしまいます。そんなわけで、僕的には現地の椅子は中々使えなかったりします。
あと横幅の広さは、広い鍵盤域を弾く曲とかで意外と便利です。演奏中でもちょっとした横移動ができるんですよ。
ドラム向けスローン・タイプ
ドラム用椅子は実はドラマーのためだけのものではありません。こちらも頭部と脚を取り外しができ、脚はたたんで棒状にできるのでコンパクトにでき、運びやすいです。外で演奏する機会が多い人におすすめです。
ただし座面が「点」に近いので、横長椅子のように “演奏中に微妙に横移動”みたいなことはやりにくいです。ちなみに座面が自転車のサドルのような形状になっているものもあります。
【番外編】ギターアンプ(特にRoland JC-120)
ギターアンプは本来座るものではありません(断言)。とはいえ、どうしても椅子がない現場(ライブハウス等)で、かつ立奏が困難という状況だったら、余っているギターアンプをお借りして座らせて頂くよう交渉してみる価値はあります。
特にRoland JC-120あたりは個人的に高さがちょうどよく、横幅も広いので案外フィットします(※キーボード用ソフトケースを座布団代わりにするとなおよし)。もちろんお店のスタッフさんにはちゃんとお断りを入れますよ!
まとめ的な
いかがだったでしょうか。椅子なんかそんなにこだわりがない人がほとんどだと思いますが、僕みたいに神経質な人にとっては、じっくり選んでもよい “機材”の一つだと思っています。ご参考にして頂ければ幸いです。
あと、繰り返しますが「ギターアンプは本来座るものではない」ですから! スタッフさんが許しても、ギタリストさんが許さないかもしれません。。